社会には潮流というものがあります。
時代の流れに合わせて、流行り廃りが生まれ、人々の興味関心の対象が変わっていきます。
しかし、経営の本質は、決して変わりません。それは縁ある人の人生の質の向上に貢献し、幸せに導くということです。売り上げも収益も、全ては縁ある人への貢献にこだわった結果、得られるものに過ぎません。
アチーブメントという会社は、社員5名・資本金500万円からスタートしました。34年の間、何よりも事業の目的、すなわち顧客の成果の創造に貢献することにこだわった結果、おかげさまで毎年成長を続け、グループ全体で従業員数200名を超え、2019年には11億もの経常利益をあげられるまでになりました。
ここまでの成長を支えてきたものは何かというと、事業の目的に100%共感した、実力のある社員が育ってきたということです。目的や目指すビジョンの実現に対して全力を注ぎ、目的から一貫した目標の達成にこだわれる、そんな社員の成長が会社の成長になります。
社員教育で重要視してきたことは、一言でいえば経営者教育です。自分で自分の全ての行動に責任を持ち、成果に対して主体的に行動し、結果で語る。そんな経営者マインドを持った社員こそが、企業の成長を牽引してくれる存在になります。そのために重点をおくべき育成方針とは、経営者に最も必要とされる3つの能力でもある「判断力」「実行力」「リーダーシップ」を高めることであると私は思います。人の上に立つ指導者として、共に働く部下やメンバーの力を最大限に活かし、組織が最大のパフォーマンスを上げるための必要条件と言えるでしょう。
経営やマネジメントの“やり方”は、時代の流れに合わせて変わっていくことがあります。
しかしその本質、つまり原理原則は、いつの時代も変わることはありません。
利潤・利益の追求ではなく、自社は、誰のために、何のために、なぜ存在しているのか。この問いに向き合い続け、常に経営の本質を追求していきましょう。