アチーブメントは2005年に新卒採用を始めました。当時、私が47歳、社員数25名のときに16名を採用し、そこから毎年、新卒採用に力を入れ、直接費用・間接費用を合わせると8億円以上の投資をしてきました。今では新卒で採用した社員が全社員の85%以上になり、多くの新卒社員が会社の中心として活躍してくれています。
私は「個人の成長なくして企業の発展はない」と考えていますので、会社が社員一人ひとりの自己実現の舞台になるよう、適材適所に人員を配置し、内発的に動機づけされる仕組みを整えてきました。社員の成功を願い、物心両面の豊かな人生を歩めるように最大限の支援をしますが、決して生ぬるい企業文化ではありません。アチーブメントは情熱と達成、そして実力主義の文化です。私自身が17歳で社会に出て、必死に自己開発・自己鍛錬を続け、自分を高めて来た人生なので、社員にも自分を高めることに関して、基準高く求めます。
入社から3年目までは基礎力の育成と、価値観の醸成に力を入れます。さらにいうと、入社前の内定者のときから、毎日の出来事を人事に報告する日報を提出し、それに対して人事担当者がフィードバックをしますし、例えば、タイピングの速さも最低このレベルで入社するようにという指標があります。今年入社した新卒社員の9割は、入社してからであれば無料で受けられるにも関わらず、即戦力として活躍したいという想いから、自主的に内定者のときに20万円近い金額を投資し、私の講座を受講してくれました。
これらは入り口管理として、会社の理念・ビジョンに共感し「社長、その目的の達成を共にさせてください」という人間を採用しているからこそ実現しています。ときには採用対象の学生を食事に招待し、私が直接メッセージをすることもあります。新卒は役に立たないという主張もありますが、私は理念に共感した優秀な人材を採用し、徹底的に育成することで即戦力として活躍すると考えています。事実、新卒入社2年目で売上1億円を突破した社員もいます。
当然のことながら、企業のフェーズはあります。理念に共感し、通訳者を担ってくれる幹部が育ったタイミングで、勇気を出して新卒採用に踏み切って欲しいと思います。