本日は良い出会いがあった。
松下電器産業で松下幸之助翁に仕え、廣済堂出版の社長を6年間も務めた事のある株式会社DELTAi.D.総合研究所 代表取締役社長でその他多くの企業の会長を務めておられる中 博氏との出会いである。
お話をお聞きしている中で、いろいろ勉強させていただくことが出来た。
その中でも、松下幸之助翁の思い出の中で「任せて任せず」の
本質的な意味については大変勉強になった。
任せることは全面的に100%任せるが責任は100%上司が取る。
そして部下を成功させるために、あらゆる資源や経験や知恵を惜しみなく与え、
成功させることがこのことの本質的な意味だということだ。
わかっていたが、深さが伝わり自分の部下を成功させる、燃えるような熱意を持つことが、
上に立つものの器量であるということを再確認したしだいである。
昔、創業間もない頃、京都のPHP研究所にある松下幸之助翁の資料館を訪ねたことがある、その時に松下電器は本気で人づくりをした会社であるということを確認していたが再度今回のお話の中で再確認できた。
「人を創るのが先で、工場で物を作るのは後である」という話は松下幸之助翁の側近として長年務められた中さんだからこそ伝えられる深いお話であった。
本で知っている情報と、実際側近だった方から聞かされるお話は深さが違うとつくづく感心させられた次第である。
中 博氏には是非アチーブメント出版から本を出していただきたいと考えている。
今の時代だからこそ、理念経営の本質を多くの経営者に知っていただきたいと心から願っている。
お話の中で今まで多くの成功者の方と仕事をしてきてみんな55歳前後から本格的に会社を伸ばされたというお話を聞いた。
20代、30代はもちろん40代もまだ宇宙の法則や原則に対して焦点が合わさっていないということである。
50代に入って初めて肩の力が抜けて自然体でよい経営が出来るというお話はとても説得力があった。
松下幸之助氏は80歳から晩年94歳でお亡くなりになるまで社会貢献の為に尽くされたということだ。
経営者として70歳ぐらいまでは、現役で走りなさい。という言葉に第二創業期ここから、もうひと踏ん張りしなければならないと思ったしだいである。
早ければ第25期57歳ぐらいで後継者に道を譲ろうと考えていたが、本気でこの会社を継ぎ、会社を発展させられる後継者を育て上げるまでは確かに時間がかかるかもしれない。
いずれにしても、実力で這い上がって来る人間に後を譲ることになるだろう。
私も本気で生きてきたが、中さんは全力投球で生きてこられた方だということがお話の中で感じられ嬉しく思った。
人生はまさに選択の結果である。
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