「動機善」
社長室にこの言葉の書を飾ってある。
学歴もお金も何もなかった私が、溶接工見習いから
なぜこのように家族にも社員にもお客様にも恵まれた人生を送れているのか。
それは「動機善」だったから。
だから私は、人の力を借りることができた。
人は一人で生きているのではなく、社会のなかで協力・協働・協業しながら生きている。
生まれたときも死ぬときも、人は人の世話になっている。
人の力を借りずに生きるということは
この世で最も愚かなことだ。
自分よりも遥かに力のある人たちの力を借りるために必要なこと。
それは目的だ。
誰のために、何のために、なぜ成し遂げなければならないのか。
その目的が利己的であれば、誰も力を貸してはくれないが
利他的であれば必ず人は力を貸してくれる。
大きな志や目的でなくてもよい。
人の役に立ちたい、お客様に喜んでもらいたい、会社に貢献したい。
この思いが、純粋であればあるほど人は協力したくなるものなのだ。
この動機の純粋性が繁栄の本質かもしれない。
かの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓碑にも刻まれている
「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男ここに眠る」。
この言葉通りだ。
まずは目の前の人、身近な人の役に立つことや喜んでもらえために
何ができるかを考え行動してみよう。
▼「いつの時代でも繁栄し続けられる経営」のエッセンスを2時間に凝縮