私たちの人生が豊かなものに成るのか、貧しいものになるのか。
幸せに生きれるか、もしくは不幸になってしまうのか。
それは何によって決まるのでしょうか。
私は、これはその人自身の「考え方」が決めていると思います。
必ず豊かになる、必ず幸せになるという強い強い思いが、
そうした「信念」とも言える考え方が、私たちの人生を左右するのです。
今も世界中で読みつがれている『成功哲学』を書いたナポレオン・ヒルは
「信念とは自己暗示によって生み出される心の状態である」と言っています。
私もまったく同意見です。
しかし、残念ながら9割以上の人は、
自己暗示やアファメーションの効果を信じていません。
繰り返しますが、私は自らの経験と能力開発のプロとしての観点から、
人は自己暗示によって「自らの運命の支配者になれる」と強く主張したいと思います。
暗示とは行動の源にある、思考に影響を与えるものです。
あらゆる情報が暗示になりえます。
だからこそ、情報の選択が大変重要なのです。
つまり、マイナスな思い込みで自らに暗示をかけ続けた人は、
その通りの人生を選択してしまいます。
一方、これまで述べてきたように、
ポジティブな暗示をかけ続ければその通りの人生になります。
自己暗示は現実を決定する言葉なのです。
それゆえに指導者は暗示の力を理解して他者に対しても、正しく使わねばなりません。
「他者への暗示」は、「洗脳」と混同され、
ネガティブな意味で使われますが、これらは明確に異なります。
「洗脳」は強制的で相手をコントロールしようとするもの。
しかし「他者への暗示」は相手の願望実現の支援をするものであり、
そこに強制はありません。むしろ相手の自信を育むものです。
指導者は、周囲の人に肯定的な暗示をかけ、
自己概念が上がる支援をして欲しいと思います。
ぜひ、自分の理想像・イメージを言葉にし、
毎日唱え続けることで、自らの思考を現実化させ、
縁ある人に貢献できる自分へと近づいていきましょう。