先日のゴールデンウィークは、ハワイで過ごした。
このように、休みの機会を用いて大切な家族と過ごせることは
私にとっては大変貴重な時間であり、心と体の安らぎのひと時である。
今回、帰りの飛行機の中で『ドラッカーと松下幸之助(著:渡邉祐介氏)PHP出版刊』を読んだ。
今日のブログでは、その書籍の内容を、皆さんにご紹介させていただく。
アチーブメントに関わりの深いお客様は、
セルフカウンセリングを習慣として行い続ける重要性を知り実行しておられる方が多いと思うが、
しかし、自分自身へのカウンセリングが表面的になってしまい、
本質的にまだ十分深く掘り下げることができていない方もいらっしゃるかもしれない。
この書籍に紹介されている経営学者ドラッカー博士の
「あなたがたは何によって人に憶えられたいのか?」
というこの問いは非常に本質を突いた問いかけであり、セルフカウンセリングにつながる問いかけである。
ドラッカー博士が13歳の時にカトリックの神父から
「あなた方はどのようなことで人の記憶に残りたいですか?」と問いかけられたそうである。
そして神父は続けて、「今みんなはこの質問にすぐに答えられないかもしれないけれど、
50歳になってこの質問に答えられなければあなたは自分の人生を無駄に過ごしたことになるのですよ」
と諭してくださったということである。
これは、私たちの”あり方”を考える際に、とても奥深く本質を突いた言葉のように思う。
著者である渡辺氏いわく、ドラッカー博士は、
「成果を上げる人と成果を上げない人の差は、才能ではなく、成果から逆算したいくつかの行動様式と、
いくつかの基本的ルールを修練によって身につけているかどうかの問題」であると断定してとのことである。
これは、日々セルフカウンセリングを行い、
思考と行為を一つにしていくことを習慣化することで、成果に結びつくという私の主張と一致する。
そして、ドラッカーは、これらの行動を習慣化することは、難しいことではなく、
むしろ子供でも十分に理解できることで、
成果を出すこと、いわゆる行動の習慣化は、資質の問題ではなく、
心がけと修練の問題だと考えていたそうだ。
ドラッカーのいう心構えは、
とにかく、自分に求められている成果は何か?と自問自答することから始まる。
更に、とくに持つべき資質は「真摯さ」であるということだ。
真摯さは最も重要な要素であると断言している。
松下幸之助氏も、人の成功不成功を決定するものは資質や能力ではなく、
その人の心構えとして、「熱意」や「誠意」を持っているかどうかであるとおっしゃっていると渡辺氏は記している。
私自身も26万人を超える方々の研修を通して「人の成功失敗を分ける決定要因」を研究しているが、
その答えはドラッカー氏と松下幸之助氏の研究をしたこの書籍の中で表現されていると思った。
「あなたがたは何によって人に覚えられたいのか?」
ドラッカーは、今すぐにこの答えが出なくても良いと言っているが、
日々年齢を重ねていくごとに、明確になっていけば良いことだと、私も考える。
私は、自分に縁ある人を物心共に豊かに出来る人生を全うしたいと思っている。
家族、社員はもちろんのこと顧客、取引先、社会で出会う全ての方に幸せに
なって頂きたい。
良質の情報との出逢いは人生を根本から変える時がある。
一人でも多くの方に選択理論とアチーブメントテクノロジーを伝え、
選択理論でいう5つの基本的欲求が満たされた状態を手に入れていただくことが私のメッセージのテーマである。
この社会にリーダーが多く育てば結果としていじめ、虐待、差別、自殺が
激減すると信じてこれからも活動を継続していく。
いやその活動をする為に、今の私の役割が神様から与えられていると思っている。
そして、この世での使命をまっとうするときに、
「よき僕(しもべ)よ。お前は、与えられた才能を最後まで使い切り人生を全うした。よくやった」と、
そう神様に言ってもらえるように、日々を歩んでいきたい。
“あなたがたは何によって人に覚えられたいのか?”
皆さんも、ぜひ今一度自分自身に問いかけてみると人生において成し遂げたいことの答えが見つかるかもしれない。
“あなたがたは何によって人に覚えられたいのか?”
良い問いかけの言葉である。