予想外の事態、問題・課題。
これは経営をする上では避けては通れないものです。
線路の枕木のごとく起こる問題に対して、経営者はどのように対処をするとよいのか。
さらに言えば、どのようにして根本から解決をしてくとよいのか。
問題解決できる経営者と、そうでない経営者の一番の違いは、
誰よりも問題の本質的な原因を追求しているかどうかであると私は思います。
起こっている問題の8割は、本来防げたものです。
つまりは、自分自身の詰めの甘さや予測ができていなかったこと、
事前対応力の不足によって発生しています。
良くも悪くもこれを招いているのはトップである経営者の「思考」です。
物事の優先順位の判断を誤っていたり、
任せるべき人を間違えたり。
そうした一つひとつの物事の判断の源泉にある「思考」に焦点を当てて、
よりよく改善していくことが求められるのではないでしょうか。
その改善へのこだわりはどこから生まれるのかと言うと、
「事業目的」へのこだわりです。
命懸けで絶対に成し遂げたいと思う事業の目的があれば、
人は必ずその達成から真剣に逆算をします。
そして綿密なプランを立て、徹底的な実行管理をしていくことでしょう。
経営者の「思考」のなかで、明確な事業の目的があるかどうか。
その実現までの道筋が描けているかどうか。
そして、それを社員に見せているかどうか。
ここですべてが決まると言っても過言ではないと私は思います。