常に蓄えを持った余裕のある財務体質で経営をしていくこと。
それは経営者であれば誰しもが望んでいることと言ってもよいのではないでしょうか。
事業活動を経て得た資本をどのようにして、未来に繋げていくのか。
その経営者の判断と選択で、企業の発展も衰退も決まっていきます。
では、最も効果的な、未来に繋がる投資先とはなにか。
私が思うに、「お金」を始め、「情報」や「人脈」や「商品」といったものへの投資はもちろん大切ですが、何より大切なのは「人材」への投資です。
つまりは、いざとなったときに一致団結して、なんとしても組織を存続させようという心構えを持った実力のある人材を育てていくことです。
コロナ禍で多くの上場企業が社員をリストラしたというニュースを見ますが、これは社員をコストだと思っているゆえの判断だと思います。
社員はコストではなく、会社にとっての財産だと私は考えています。
財産はその価値を最大化してこそ意味があります。
生かすも殺すも経営者の腕次第です。
社員に内在する可能力を引き出しすこと。
また、引き出される組織文化を創ることです。
ではどうしたらそのような文化を醸成できるのか?
第一歩は求めることです。
基準を示し、要求することです。
シンプルですが「さすがにこれは無理だろう」と社員の可能性を勝手に蓋をして、
中途半端な働きしかさせていない経営者が多いと私は思っています。
本気で信じ、本気で期待しているからこそ、
高い基準を示し、成長を要求することが愛情なのではないでしょうか。
間違った博愛主義は組織を衰退させてしまいます。
妥協せずに求めてください。
そして、会社は社員にとっての自己実現の舞台です。
要求に対して努力をし、頭角を表し、
自ら登ってきた社員に正当な経済的な報酬と精神的な報酬を支払う。
そんな実力主義の文化が組織の発展の追い風となります。
ぜひ「人材」への投資を重要視して、組織の未来を創り上げていきましょう。