先日のブログで素直さについて触れましたが、
今回は、そのさらに源泉にあるものについてお伝えしたいと思います。
成功している人は間違いなく素直ですが、
その「素直」とは、強い向上心からくる素直さだと私は考えます。
では強い向上心はどこから生まれるかというと、
「何としてもこれを成し遂げたい」という願望から生まれてきます。
願望の強さの要因は、一つには資質があるかもしれません。
裕福な家庭に育つと現状に満足し、強い願望は育たないかもしれません。
私には子どもの頃の原体験があり、66歳でいまだに上を目指しています。
でも実際のところ、私の子どもたちも上を目指しています。
たとえば指導者になっていく人でも、
シンガポール建国の父とも言われるリー・クアンユー氏の長男リー・シェンロン氏も、
今シンガポールの首相を務めています。
貧しい家庭ではありません。
何が違うかというと、基準が高いのです。
子どもの頃から彼に求められていたのは、そこそこほどほどではなかったでしょう。
やはり、高い基準を本人の中に作らせるトレーニングを受けていたはずです。
本人の中に「このレベルまでいきたい」という信念があるかということです。
「このレベルまでいきたい」ということに対しては、人間素直になります。
実は、それは学生時代から現れます。
勉強が好きだったら、勉強ができるようになります。
スポーツが好きだったら、スポーツではそのレベルまでいきます。
キャプテンにどうしてもなりたい人は、キャプテンになります。
生徒会長になりたかったら、生徒会長になります。
先日、ある経営者の方と食事をしました。
その方はもともと、ある会社のトップセールスマンでしたけれども、
20代の頃に最大のライバルがいて、それが元会社の現社長だそうです。
そのライバルは若い頃から「絶対社長になる」と言っていたそうです。
「社長になる」と言っていた人間が、やはり社長になったわけです。
非常に具体的な話です。
つまりは「決断」です。
「決めている」ということは、「どうしたらそうなれるか」を具体的に考えます。
決断し、そこに向かって逆算をする。
人は求めていることに対して行動し、求めていないことには行動しない。
さらには「絶対にこうなる」「絶対にやる」と決断するからこそ
たとえ困難と思えることでも成し遂げることができるのです。