「自社は良い会社か?」と社員に問われたら、経営者はなんと答えるべきか?

経営者という仕事に従事し、採用をしていれば、さまざまなタイプの社員に出会います。
時にはネガティブな考え方を持つ社員もいるでしょう。
人の数だけ、考え方があるからです。

果たして、「良い会社」とはどこにあるのでしょうか。
誰しもが、自分にとって都合の良い環境に身を置きたいものです。
一言で言えば「パラダイス」でしょう。

しかし、パラダイスを追い求めたとしても、得ることはなかなか難しいものです。
福利厚生や待遇、給与、社風など、環境面の要素は確かに大切ですが、良し悪しの見方は人それぞれ違いますし、常に変化していくものですので、環境面での100点満点はなかなか難しいのです。

ではパラダイスとはどこにあるのか。
私は、一人ひとりの心の中にあると思います。
言い換えれば、考え方です。

「あなたが働いている会社は、良い会社ですか?」
この問いに対して、成果を出して活躍している人は、迷いなく「良い会社です」と答えるでしょう。

もしかしたら、あまり活躍していない人は、反対の回答になるのかもしれません。
意見の違いは致し方ないことですが、事実その会社が理念から一貫していて、世のため人のために経営し、結果を出し続けているのだとしたら、きっと社員を養うだけの力を備えているし、お客様に感謝されている企業のはずです。

結局は、「良い会社かどうか」は全ては社員一人ひとりの考え方、つまり解釈で決まるのです。
だからこそ、良い人生を生き、幸せに働きたいのであれば、「結果が出る考え方」を持って欲しい。
さらに言えば、そんな考え方を持って、自分自身の力で「良い会社」を創り出していける人材に成長してほしいと私は社員に伝えています。

そのためには、「自分が捉えている現実は、あくまで自分の解釈であって、それがが全てではない」という紛れもない事実を、まずはしっかりと受け止めることが重要なのです。
そして、素直な心を持って、「結果が出る考え方」に触れて欲しいのです。

「結果が出る考え方」とは、「人を思う徳」と「結果を出す才」の2つの観点があります。

「徳がある」とは、謙虚で利他的な人を思う心を持っていることです。
仲間に信頼されていて、この人の力になりたい、応援したいと思われているということです。

「才がある」とは、結果を作り出せる力です。
目的・目標から逆算して計画を立て、起こり得るあらゆる出来事に対して事前対応をし、なにがあっても必ず達成を作り出す力です。

自らの職業分野において活躍をし、人に認められ、感謝される良い人生を生きたければ、徳と才の双方が必要なのです。
そうした「結果が出る考え方」に触れる機会は、書物でも、動画でも、探せばいくらでもあります。

そんな社員を一人でも多く育てていけるよう、経営者自身が指導者として「結果が出る考え方」を伝えていく力を高めていきましょう。

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