「あなたは仕事が好きですか?」
と問われたときに、なんと答えますか?
これに、迷わずに「はい!」と答えられるようであれば、きっと楽しい毎日を送っていることと思います。
好きなことを仕事にできて、なおかつそれで成果が出たとしたら、これほど幸せなことはないでしょう。
しかし、必ずしも全員がそうではないと思います。
さらには、同じ人であっても好きで打ち込めているときと、そうでないときがあるでしょう。
では一体、何がその違いを作り出すのでしょうか。
私が思うに、それは「今やっている仕事に対して、どれだけ肯定的な意味づけ意義付けができているか」であると思います。
もちろん、収入や働く条件や周囲の仲間の人柄など、環境的な要素もあります。
しかし、事実は同じ環境のなかでもイキイキと働く人もいれば、そうでない人もいるのです。
その違いをつくり出しているのは、環境面の外的要因ではなく、本人の考え方や捉え方といった内的要因なのです。
もう一歩掘り下げて言うとすれば、肯定的な意味付け意義付けとは、誰かに与えてもらうものではありません。
「どれだけその仕事が価値あることなのか」という情報を他人からいくらもらったとしても、その情報に対して否定的な捉え方をし続けている限り、決して良い意味付け意義付けはできないのです。
その考え方を、意識している・していないに関わらず、選んでいるのは自分以外のだれでもないのです。
ところが、これに本当の意味で気がついている人は少ないのかも知れません。
人は常に、自分にとって都合の良いように、現実を捉える生き物です。
やらない理由やできない理由を言い訳にしたり、否定的な見方をし続けている方が、短期的にみたら自分を変えなくて良いので楽なのです。
しかし、少しだけ長期的に考えてみたらどうでしょうか。
今の仕事に対して、否定的な捉え方をしていて、良い人生を送れるのでしょうか。幸せで、楽しい毎日を送れるでしょうか。
きっとそうではないはずです。
では誰がその捉え方を変えることができるのでしょうか。
そう、自分自身しかいないのです。
まず、考える時間をとりましょう。
今の仕事は、どんな価値があるのか。
その価値を更に高めていくために、自分にはなにができるのか。
そして、いつどのタイミングで何を実践すると良いのか。
もし、アイデアが思い浮かばなければ、経験ある人の力を借りることもまた良い方法です。
こうしたら良さそうという答えを見つけ、そして行動をすること。
何かを変えたければ、これに尽きます。
自分から主体的に、積極的に、この姿勢をとっていけること。
この特徴こそ、仕事を楽しめる人の特徴なのだと私は思うのです。
仕事そのものを好きになる努力をしていきましょう。
無理をして必死に働くことではなく、自分自身の内側に眠る動機や、ポジティブな力を引き出して、成果に向かって自分の命を燃やしていくのです。