先日、公益財団法人日本青年会議所 日本アカデミーからの依頼を受け、次期理事長の人たちに対してOBとしてメッセージしてきました。組織には大切にしている価値観や活動の目的があります。JCの基本理念は「全ての人びとが笑顔で生きがいを持てる国日本の創造」です。組織のトップが誰よりも目的に生き、率先垂範で実行して組織を引っ張っていく。この一貫性に求心力が生まれ、メンバーの力を1つにすることができます。
そして、社会にとっても良いことであり、メンバーにとっても良いことで、自分にとっても良いこと、つまり三方良しの組織の目的を実現するために活動することによって、その組織は多くの人から必要とされる組織になります。
私の友人であるワタミ株式会社 会長兼CEO渡邉美樹さんが、以前私に話してくれたことがあります。ワタミにも3度の倒産の危機がありました。そのとき、多くの人が「あなたの会社は潰れてはいけない」そう言ってくれ、力を貸してくれたことで、危機を乗り越えることができたそうです。現在、コロナ下においても売上を伸ばしている会社は存在します。その会社の共通点は、社会の求めに答え、必要とされているということです。
これは会社経営だけではなく、非営利団体であるJCの活動にも言えることです。言い換えるならば「あなたの組織は無くなってはいけない」という言葉になります。組織のトップは自分自身に対して「世間からそういわれる組織体だろうか、足りないとしたら何が必要なのか、もっとそう思っていただくためには何ができるのか」と問いかけ続けることが大切です。周囲から応援されない組織は、一時的な飛躍はあったとしても長期的な繁栄はありません。
現役メンバー達には、JCメンバーとして活動していることを誇りに思える活動を行い、自らの人格を磨き、社会に貢献していって欲しいと思います。私もOBとしてより良い社会にしていくために、指導者輩出に益々力を入れていきます。