昨日はとても嬉しいことがあった。現在トヨタの契約レーサーとして、日本のトップレーサーに成長した平川亮選手が、2017年GT-500で日本人最年少としてシリーズチャンピオンになった当時、使用していた貴重なヘルメットを贈呈しに来てくれたことだ。
平川亮君は18歳で「頂点への道講座」スタンダードコースを受講し、その後順調に成長を遂げ、今や日本のトップレーサーの一人になってくれた。先週のスーパーフォミュラでもポールポジションを取り、優勝を果たしてくれた。今はパーソナルスポンサーとして応援している。
亮君は、けっして口数の多いタイプではないが、目的目標に対して、やるべきことを着実に積み重ね、勝利という実績で語っている。実績は実在である。彼のそういう人柄を私はとても高く評価している。今日は、亮君が話してくれた一部を公開しようと思う。
『今年の1月にレース開幕前のトレーニングのために行ったハワイで手術が必要なほどの怪我をしました。僕自身、初めての手術だったので、精神的にも落ち込んだいましたし、トレーニングのために行ったハワイで怪我をしたことで、周りにも迷惑をかけました。応援してくださっている方々の期待を裏切ってしまったと思っていました。周りの人から責められるのではないかと思いましたし、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ところが、実際には周りの反応は逆でした。当時、8ヶ月の子どもがいて大変な時期にも関わらず、私は何もできないのに、家族は私を応援してくれました。青木社長をはじめ、周りの人も献身的にサポートをしてくださいました。
私はその時に、愛に気付けたと思います。
今回の経験を経て、レースに対する考え方も変わりました。自分のために勝ちたいのはもちろんだが、青木社長をはじめ、スポンサーをしてくれている人や、チーム、家族のために勝ちたい、沢山の方に応援してもらっているからこそ勝ちたいと強く思うようになりました。そう思ったときに、一切のプレッシャーを感じなくなり、今まで以上の集中力でレースに望むことができるようになりました。
私は18歳のときから『頂点の道』講座を学んでいたからこそ、今回の経験で愛に気づけたと思っています。怪我をしたからこそ気付けたことがあり、そして3月時点では痛みでシートベルトを締められない状態でしたが、コロナで開催が延期になったお陰で、リハビリにもじっくりと取り組むことができたました。4月に開幕していたら、今の結果はなかったかもしれません。すべてのことに感謝しています』
人生の目的が変われば人生の質が変わる。愛に気付き、ねばならないという考え方から、なんのために、誰のために、なぜ勝たなければいけないのかが明確になった。それも利己的なものではなく、利他的なものになったからこそ、内発的に動機づけられ、勝ちたいという想いがより強固なものとなり、結果的にパフォーマンスも最大化された。まさに私が28年間『頂点への道』講座スタンダードコースで伝え続けてきた本質を捉えてくれている。これからも彼なりの生き方を貫いて欲しい。応援しています。