最近、書店に行くと自己中の勧めのような本ばかり並び、売れています。私は、社会が自己中心的思考に毒されていることに、危機感を覚えています。確かに自分中心的に生きれば楽かもしれません。しかし、社会的弱者はどうするのか?病気になった人、障害のある人、子育てをしている人、強いものは弱いものを助け、支援する役割があります。人は決して一人では生きていけない存在です。助け合わなければいけません。
そして誰もが義務教育を受けたはずです。義務教育を受けたということは、国が投資をしてくれたということです。その恩を忘れず、返すのが人としてのあり方です。
自己中の勧めは感心できません。私にとっては性に合わない考え方です。成功者とは、自分自身が、何のために誰のためになぜ成功しなければならないのかを理解している人であり、そして、多くの人たちの人生の質の向上に貢献できている人だと思います。決してお金や地位・名声があるからといって成功者ではないと考えています。
私自身、若いときには、幼少期に貧しかったことから、トップセールスマンになりたい、そして成り上がり、お金持ちになりたい。というモチベーションで日々を邁進していたときもあります。当時は最善の目標でしたが、達成して感じるのは目標は目的を果たすための通過点でしかないということです。
これは志ではありません。とはいっても、私は、まず自己感性論理で徹底的に自己を高めたからこそ、縁ある人を幸せに導きたいという利他的な想いが芽生えました。力なき愛は無力です。精神論で綺麗事を言ってもダメです。インサイドアウトの生き方を貫くことです。まずは、自分。そこから、家族、友人、同僚など外に外に幸せにできる力を拡張していくことです。
私は選択理論心理学を広め、不満足な人間関係に起因するあらゆる不幸をなくすため、いじめ差別のない明るい社会を実現するために、これから益々、活動に力を入れます。そのためには多くの指導者の力が必要です。組織の長は指導者です。経営者は指導者です。一人でも多くの指導者を、更には指導者の指導者になれる人を輩出していきます。共に、社会をより良くするために、自己中心的な考え方ではなく、利他的な考え方で多くの人に貢献できる人生を生きていきましょう。