先日、私の友人であり、レーシングドライバーの佐藤琢磨さんが、世界3大レースの1つであるインディ500で、3年ぶり2回目の優勝をしたと報告を受けました。彼の活躍は非常に嬉しいことです。彼は人間力があり、人生に対する姿勢が素晴らしいです。だからこそ、多くの協力者がいて、勝利をつかみ取っているのでしょう。
以前アチーブメントは、佐藤琢磨さんのパーソナルスポンサーをしていました。当時はよく、社員やお客様と応援をしに行っていましたし、10年ほど前にはコラボ講演や対談もしました。実は、アチーブメントが創業25周年記念を迎えた2012年に、佐藤さんが使っていたヘルメットをプレゼントしてくれました。今はアチーブメント東京本社に飾っています。私の宝物です。
是非、佐藤さんとの対談記事もご一読ください。
アチーブメントは2008年にF1チームのスポンサーをしていたこともあり、モータースポーツに関わる人たちの仕事ぶりをよく知っています。モータースポーツはドライバーだけが優れていても決して勝てません。メカニックもエンジニアもコーディネーターも、すべてのスタッフがプロとして高い技術を持ち、かつ互いに協力し合わないと、世界トップレベルでの競争においては勝利を勝ち取ることができないのです。
これは企業にもいえることです。一人で成し遂げられることには限りがあります。人と力を合わせ互いに助けあっていくほうが組織は強くなりますし、人は育ちます。例えば100の力をもつ突出した社員が1人いたとしても、競争の文化があり、他の社員に知恵や工夫などのノウハウを他の社員には教えないようでは、その組織の力は100にしかなりません。しかし、共創の文化が根付いている組織では、10の力しか持たない社員しかいなかったとしても、5人の社員がいれば10×10×10×10×10で10万の力になります。人が支え合う力はそれほど可能性があるのです。
アチーブメントでも社員を競わせることは絶対にしませんし、個人に歩合もつきません。なので、評価をするときも個人の達成ではなく、チームとしての達成を見るようにしています。是非、経営者をはじめ組織の長は、競争ではなく共創の文化を組織に根付かせ、人と組織の可能性を最大限引き出していただきたいと思います。