逆境のなかでも発展し続けるためにアチーブメントが大切にしていること

順境のときも、逆境のときも成長できる会社とは、事業の根幹に明確な「理念(目的)」があり、「理念の実現」を誠実に追っている会社と言えます。世間は逆境といえる経済情勢ですが、こんなときほど、いかに組織に「理念」を浸透させられるかが、発展と衰退の分かれ道であり、経営者の腕の見せどころなのです。
私は、33年間、「上質の追求」という企業理念を御旗に、一点の曇りもなく今日この日まで経営を続けてきました。

おかげさまで、5名でスタートした会社が220名体制となり、純資産も300倍に成長しましたが、この発展を作り出した最大の要因がまさに「理念の具現化」にこだわってきたことだと確信を持って言えます。

「上質の追求」

わが社は選択理論を基にした、高品質の人材教育を通して、顧客の成果の創造に貢献し、全社員の物心両面の幸福の追求と、社会の平和と繁栄に寄与することを目的とします。
これが弊社の企業理念であり、弊社の存在意義・目的です。これを判断基準として組織に浸透させるために、毎週の全社会議・毎朝の朝礼・行動指針を明確にしたコーポレートスタンダード・フィロソフィー投票など、たくさんの取り組みをしてきました。

アートボード 1

しかし、理念浸透とは、【仕組み】を導入しただけではなかなかうまく行きません。仕組みの前に、「理念の実現を共に目指したい!」という社員の【共感】を醸成することが必要です。なぜなら、共感が社員の内発的動機づけが生み、仕組みが生かされる文化が作られるからです。さらに言うと、共感の前に、経営者自身が理念を【言語化】して発信しすることが必要です。
【言語化】→【共感】→【仕組み】という順番なのです。
かの松下幸之助翁は、毎日社員に対して自身の考えを伝え続けました。初めはあまり興味を持ってもらえなかったが、何度も伝え続けるうちに、社員が情熱を持ち始め「私たちについてきてください」とまで言われるようになったそうです。共感を生み出すには時間と忍耐が必要なのです。私も、様々な方法で社員にメッセージを伝えてきました。その一つが、毎月発刊しているグループ報の「かける」です。このコロナショックのなか、どのように社員と関わると良いかを悩まれている方もいらっしゃると思いますので、参考にしていただけましたら幸いです。

 


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『 勇気を持って自己変革し、伝説を残していきましょう 』

 

社会は、景気の回復に向けて歩み初めていますが、依然として多くの業界への打撃は重くのしかかっていることと思います。当然アチーブメントも例外ではなく、環境的側面において試練のときを迎えていると言えます。ビジネスとは価値と価値の交換ですが、どれだけ価値を提供したいと思っていても、提供できる環境がなければ成り立ちません。そんなとき一体どうすれば良いのかと、多くの人が思い悩み、諦めるという選択をすることもあるでしょう。しかし、それでは前に進みません。今こそ必要なのは、環境の変化に適応して、私たち自身が変革をしていくことなのです。
例えば、想像力を働かせて中長期の視点に立った商品開発をすることであったり、アフターコロナの市場開拓に向けて事前準備することであったり、顧客のニーズの変化に沿った提案を組み立ることであったり、できることはたくさんあるはずです。

その一方で、経営というのは、事業活動を行う経済的基盤を確立し続けなければ生き残っていけません。未来に向けて布石を打ちながらも、今日一日の売上をいかに伸ばしていけるのかを常に考え、長期と短期のバランスを取りながら最善を尽くしていく努力が求められるのです。

「自分がしたいこと」という私利私欲を乗り越えて、「お客様は何を求めているのか?」「社会は何を求めているのか」「そのために、何をすることが一番価値があるのか?」という視点に立って、会社と仲間とお客様を守り抜くためにすべきことに集中して取り組んでほしいと思います。それを感情に流されることなく、やり遂げられる人財こそが、昇進昇格していく人財なのです。

新型コロナウイルスが事業活動にダイレクトに影響する期間はそう長くないかも知れませんが、慢性的な影響はまだまだ続くことでしょう。いまこそ、全社員が心をひとつにして、大きな山を登り切っていきましょう。ぜひ勇気を持って自己変革し、自身の可能性を思う存分探求して、大輪の花を咲かせてください。みなさん一人ひとりの成長に、心から期待しています。

中小企業経営者のための
高収益企業を実現する
2つのポイント

売上56億円、経常利益18億円、従業員200名の企業体を実現した経営手法を2つのポイントから解説します。

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