先日、家内に誘われて、新春大歌舞伎を楽しみました。
第八代市川染五郎、第十代 松本幸四郎、
第ニ代 松本白鸚親子襲名披露公演ということで、
代々、継承し続けている歌舞伎の本質を味わいました。
歌舞伎の世界では、
子役からずっとやり続けた成長段階で親の名を襲名されます。
圧倒的な時間と質を打ち込んで来た結果の襲名です。
それは、事業承継も相通じるところがあります。
本人の中に、継承したいという願望があり、
圧倒的な時間と質を共有しながら少しづつ継承し、
最後には自分の役割を完全に譲る。
入社5年や10年そこらで事業を継承するというのは
なかなか難しいものだと思います。
歌舞伎役者の看板スターが若い人を育てて5年で
自分の名前を譲るというのは非現実です。
10年以上共に歩み共に大切にしている価値観を継承し、
知識、技術共に一流の域に入って初めて継承は出来ます。
事業継承では、誰に継承するかで
顧客、社員、社会への貢献が決まります。
安易には考えられない世界です。
歌舞伎を見て経営を考えました。
いつも考えることは経営に帰着します。
私も30年やって来て、ようやく本当の意味で
経営者になったのかもしれません。
アチーブメントが創業31年目を迎えた今、
日々、事業承継を考えています。
創業者としてこれから10年で、
しっかりと後継者育成をしていきたいと思います。