私は、人財の育成と能力開発の分野で長年仕事をしてきましたが、
結論、「人の一生の違いは、求めているものの違い」です。
先日、ある経営者から質問を受けました。
「離職する社員を引き留めたいが、
既に新しい会社で、最終面接まで進んでいるということを知ってしまいました。
このことをどのように考えたらよいですか?」
私はこのようにお答えました。
「私は在籍しながら、他社に面接に行く価値観を理解できないので、
その社員は引きとめない方が良いと思います。」
その社員が会社で成功できないのは、
その社員の考え方が、組織人として組織の中では
「成功できない考え方」をしているからだと思います。
その離職する社員は、「親の心子知らず」と同じで、
「経営者の心社員知らず」です。
また壁にぶつかると、転職先を辞めて
生涯転々とする人生を生きるかもしれません。
壁にぶつかったら突破する。
真剣に経営者に相談する。
私は、そういう人材こそが人財だと思います。
人は、ビジネスの世界では、人財にも人罪にもなりえます。
採用した社員は社会から預かっている存在です。
経営者は責任を持って教育を行い、「人財」に育てる必要がありますが、
入り口の段階で、誠実な人を選ぶことはもっと大切なことでしょう。
とにかく誠実な人と働くことです。
これに尽きます。