「企業存続の条件」についてドラッカーから学べることが多くあります。
「事業体とは何か、と問われると、たいていの企業人は“利益を得るため”と答える。
たいていの経済学者も同じように答える。
この答えは間違えではない。的外れである。」
とドラッカーは言っています。
利益至上主義の経営者はこのドラッカーの考えを学ばなければいけません。
利益を目的とする利潤動機という概念が存在するなら、
反社会的な企業活動が行われ、健全な企業活動への反感が生まれるし
個人犯罪と企業犯罪の混合が起こります。
ドラッカーは心理学にさえ、利潤動機などという概念は存在しないと指摘しています。
「実は利益は企業の目的ではなく存続の条件なのである。
明日もっと良い事業をするための条件なのである。
しかし、条件とされる方が目的とされるよりもきつい。
しかし利益は事業における行動や意思決定の妥当性の尺度である。
もちろんそれは社会を支える財源でもある。
たとえ天使が社長になっても利益には関心を持たざるをえない。」
と言っています。
「利益計画の作成は必要です。しかしそれは利益の極大化についての計画ではなく、
利益の必要額についての計画でなければならない。
その必要額は多くの企業や実際にあげている額はもちろん、
目標としている額を大きく上回ることを知らなければならない。」
これは本当にその通りだと思います。
アチーブメントという会社は売り手良し、買い手良し、世間良しの
三方よしを30年間追求してきました。
この会社はこれからも100年存続し続けます。
“利益は目的ではなく結果である”という言葉を大切にしていますが、
まさに企業を存続し続けるための秘訣はこの考え方にあると
確信しています。