環境は人の思考をつくる

ふと「独り言 」

「育った環境は人生の選択の幅に何らかの影響を与えるものだ」

上海にくる前夜、17歳の息子と夕食をとりながら語り合ったが、
話をしていてわかったことは、全くゼロからの挑戦で、
どん底の無い無い尽くしから這い上がって来た私と、
産まれながらに裕福な家庭に育ち、
英才教育を受けて来た彼とは選択の幅が違うということだ。

私は目の前の与えられた仕事をやり遂げて、
その上のチャンスをものにして、
その経験の延長線上に職業人としての成功を掴み、
その先に独立と継続による事業の繁栄があった。

そして、そうやって物心両面の豊かさを
手に入れることが出来た職業には強い執着と思い入れがあり、
仕事は私の願望のど真ん中に入っている。
働くことはそれ以上に、私の生き甲斐ともなっている。

唯、経済的には豊かになったが、
現在まで時間的にはかなりの代償を支払って来たのも事実である。

息子は現在17歳。
彼なりにこれからの人生を考えた抜いて、
経済的自由と時間的な自由の両方を手に入れたいと決心し、
投資家の道を歩むという選択をしたようだ。

17歳で明確な目標が出来て、
はじめて留学している米国での勉強も楽しくなってきたとのこと。

溶接工から這い上がって来た私と息子とは同じ17歳時、
環境が違うとここまで選択が違うのかと感慨深いものがある。

とりあえず、人生に正解はないので、
好きなことをとことん極めて欲しいと思っている。

好きなことをするのが一番幸せなことだ。