ある粉挽き小屋の男の話

面白い話がある。

昔、ある所に親が残してくれた粉挽き小屋で働いていたある男がいた。

年老いた両親、配偶者、小学生の子ども3人の家族6人と、
親の代から働いてくれている年老いた使用人の主人である。

先代が残してくれた粉挽き小屋で仕事をし、
物心共に安定した良い人生を過ごしていたが、この男はある時ふと、
この粉挽き小屋の臼が粉をひく臼の動力に興味が出て、
何故この臼は回っているかというと、水車が回っているらだと気づいて、
この水車は何故回っているかと考え出し、
それは水の力で、水路から水を引き水車でこれを回していると理解した。

更に、この水はどこから流れて来ているのか?と興味が出て、川の研究を始め、
そしてこの川の源はどこかと更にその源の研究を始め、その研究が面白くなり、
仕事が手につかず、家族も養えなくなり、使用人も雇用が続けられなくなり、
貧乏になって、子どもたちも働いてお金を家に入れなければならない環境になり、
月日が流れてこの男が年老いて病気で死ぬ時に、
何故自分はこんな人生になったのか?しきりに反省したという話である。

これを愚か者の人生という。

身近な家族に対する責任を忘れ、雇用人の生活を守ることを忘れ、
先代から受け継いだ財産を子どもたちに継承することを忘れ、
地域の人々に貢献する役割を忘れた愚か者である。

やりたいことにうつつを抜かし、豊かになれないダメな人間はこの世に山ほどいる。

何故人は責任を全うせず、したいことをするのか?これは興味深い話だ。

私にはその答えはわかっている。

 

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