弊社は4月から新組織体制になる。
最近、つくづく人事の難しさを感じる。
以前、ジャック・ウェルチ氏の著書の中で私の仕事の70%は人事に費やされたと書かれていたと記憶しているが、確かに経営は社員を生かし切ることに極意がある。
私は目に見える世界と、目に見えない世界の二つの世界の中で、社員の評価は目に見える世界で行われている。それは目に見えない世界の価値観が必ず目に見える世界に表現されてくると考えているからである。
私にとって、一番コミュニケーションの取り易い部下は、会社や上司や仕事が自分の願望に入っている人材である。
その反対に、会社や上司や仕事が自分の願望に入っていない人材は一番手がかかる人材である。
私は若い時から常に会社、上司、仕事を願望に入れて最善を尽くしてきたタイプだから手がかからないタイプだったと思う。
いづれにしても働く以上は、自分の願望に会社、上司、仕事を入れるほうが賢い。
どうすれば入れられるのか?
会社の良いところを見ればよい。上司の良いところを見ればよい。仕事の良いところを見て日々達成感が得られるような働き方を選択していくと仕事が好きになっていくものだ。
会社や上司や仕事に惚れるのも一つの才能だと思う。
これがうまくできない人は転職しても同じである。
この世のどこにも理想の会社は無い。
自分が理想に近づくしかない。
相手を変えるのではなく自分の知覚を変えて感謝や信頼、貢献といった肯定的な捉え方ができるようになると会社も上司も仕事も好きになれるものだ。
医者は毎日具合の悪い人と接している。
病人と病気には肯定的な要素はないが、病んでいる人を癒すことに使命を感じ、仕事の中に生きがいややりがいを見出しているから続けられる。
頭の痛い人、腹の痛い人、吐き気のある人、下痢の人、今食後だが、書いていると気分が悪くなるような問題を持っている人を救うのが医者のモチベーションであろう。
それゆえに尊敬もされる尊い職業だと思う。
私たち企業で働く人々も、同じ使命感を持てるはずだ。
自分の心構えが自分の仕事の質を決めてしまう。
自分の選んだ仕事に誇りを持って働いたほうが仕事は面白くなる。
勉強も仕事も「ねばならない」から抜け出し、主体的に取り組めるようになれば成果は著しく上がっていくものだ。
私は能力開発プロコンサルタントと80名弱の企業経営者としての仕事の二股をかけているが仕事は面白い。
社員の才能や能力を考えながら全体最適の人事をこれから実行していこう。
来週の月曜日に発表するつもりである。
人事は難しいがやりがいのある仕事である。
社員には会社、商品、仕事内容、上司、そして一番大切な自分自身を願望に入れて、大成功の人生を生きていってもらいたいものだ。
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