今日はタクシーで会社に来たが、タクシーの運転手さんにいろいろ教えをいただいた。
私はタクシーに乗車させていただくと、いろいろお話をさせて頂き、
社会勉強をさせていただくことがよくあるが、今回の乗務員の方は10数年前までは
年間20億の利益を出す会社の社長だったということだ。
アパレル事業を手広くおやりになっていたとのこと、ご苦労をされただけあって
温厚な良い人柄の方だった。
降車前に経営の失敗を3つに絞るとどのようなことがあげられますか?という問いに対して、
1)経営者は自分に全責任があることを自覚し、100%責任をもつことが大切
(人に任せた財務面で失敗した)
2)人を安易に信用しないこと
(自分は営業系だったが信頼したパートナーに経理を全て任せていたが、
金融詐欺にあって社業がおかしくなった)
3)お金は自分の器の範囲で求めること
(欲を出しすぎて本業以外の年30%の配当があるといううまい話に乗って
金融商品に手を出したのが転がりのはじめで、雪だるまのようにマイナスが拡大した)
と話してくれた。
勉強になった。
この人は40代の前半で独立。
10年で倒産。(起業データーによると、起業しても90%以上は10年以内に倒産している)
やはり自分の専門領域外と自分の分際を超えて成功を望むということは理に合わないと
いうことだ。
成功には成功の原理原則がある。偶然成功している人はいないし、偶然失敗する人もいない。
全ては必然である。
人を信じることは正しいが、信じるに値する人を信じるという成功原則を忘れてはならない。
何事も勉強、勉強、学ぶ心があればわずか20分でも社内は社会勉強の場に変わる。
今は朝の7時45分、さあ、そろそろ社員と会議の時間が来たようだ。
今日も自分の目的、目標に向かって最善を尽くす。
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