アメリカ海軍の中で選ばれたエリートの中から更に
トップ5%の人間だけが入隊を許されるSEALs
(シールズ)の訓練DVDを見て思うことがあった。
一言で言えばまず
“求めている人間しか真の勝者になれない”
ということである。
「SEAL」に入隊するためには「BAD/s=バッズ」という
6ヶ月間の過酷なトレーニングを乗り越えなければ
ならない。
クラス234には当初83名のエリートが全米から選抜され
集まった。
しかし、数週間後の卒業生はわずか16名である。
多くのエリートがドロップアウトして行った。
勝者と敗者を分けるものは何か?
第一にメンタル面で100%SEALに入隊すると決めているかどうかである。
親が病気になっても何が起ころうともこの期間はやりきるという強い意志があるかどうか?
そしてその意思を支える強い願望があるかどうか?
社員を見ていても、結論学歴でもなければなんでもない、もちろん人間としての品性は重要だが
結論は成功タイプかどうかである。
成功タイプは明確な願望を持ち、強靭な意志と目標に対して決して諦めない精神力を
兼ね備えている。
成功と学歴が比例すればわかりやすいのだが、
残念ながら弊社でも必ずしも比例していないのが実情だ。(ほとんどの社員は大卒である)
本来一流の学校を卒業した人間はその能力をすでに勉学で発揮し受験戦争の中で勝ち抜いて
きたはずである。
何かのきっかけでそれを思い出し、決めれば出来ると思うが、なかなか決めれない人間が多い
ものだ。
私が育った完全フルコミの組織ブリタニカや前職の能力開発コンサルティング会社でも
成績格差から来る社内貧富の差は著しかった。
成功者は成功する考え方と強い意思を持っている。
次に必要なのは思考力である。
頭の良さが求められる。
ここでいう頭が良いとは記憶力が単純に良いということでは無い。
記憶力コンテストならば算盤の有段者やそれ以外の記憶力を測る能力テストが沢山あるが
記憶力と成功は比例しないのである。
大切なのは論理的思考力である。
戦略思考といってもよいかも知れないが、ゴールから逆算してプロセスをしっかりイメージして
成果を出せる思考である。
この目標を達成するためにどのような要素が必要か?
誰の協力が必要か?その達成の為にどのような資源が必要か?
どうやってそれを手に入れるのか?
会社の中で、そこの会社の経営陣を味方に付けられないような人材は成功しない。
私は常にどこの組織であろうとそこの経営陣に目をかけていただけるように成果を出し続けてきた、
そしてのし上がってきたのである。
まず、人の力を自分の力として使える力をもつことである。
それにはずばり、“尽くす心”を持つことである。
尽くせない人間は成功できないタイプに多い。
シンプルに自己中心的だから伸びない。
若い時の苦労は買ってでもしろと昔から言われているが、苦労すると人の情けや人の有り難さがわかって人に尽くせるようになる。
処世術に長けている人間は人の扱いが例外無く旨い。
そして最後はやはり技術と技能である。
基礎的な能力がないと成功しない。
この壁が破れなくて皆、脱落する。
能力が足りないことは悲しいことである。
意地でも能力を身に着けてやると思い私は必死で生きてきた。
能力が低いということは経済的に恵まれない人生になる。
身体的な障害や生まれながらの遺伝子的な変えられない要素もあるだろうが、
私は人生は「先天的特質×環境×本人の選択」と考えている。
環境も本人の努力によっていくらでもよりよくすることは出来る。
本人の選択これがまさに信念の世界である。
残念なことに、絶対成功してみせるという強い意志を持っている人間は一握りである。
なかなか成功者を育てることは難しい。
その最大の理由はそこまでして成功したいと願っている人間が少ないからである。
さあ、これから社員にメッセージしに会議に入ろう。
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