本日まで、スタンダードコース第587期の講師を務めさせていただいた。
たくさんの方にご受講いただき、改めて感謝の気持ちでいっぱいである。
人生の成功はすべて思考から始まる。
職業において卓越した実績を残すには、
自分の仕事をどのように捉えているかが、結果に影響を与える。
稲盛和夫さんは、78歳という年齢で、
誰もが不可能だと思っていたJALの再建を引き受けられた。
いくつかの取材や書籍の中で、稲盛さんの真意は、
JALに残った3万2000人の雇用を守ることや、
ANAの一社独占を防ぎ、健全な競争環境を守ること、
そして、日本に元気を与えることにあったと伝えられている。
おそらく稲盛さんは、仕事を通じて自己を高めることや、
社会のために経営を行うことに大変強い動機付けを持たれているのだと思う。
どの視点で仕事をするか、というのは大変重要なテーマである。
言い換えれば、自分の仕事にどれほど誇りを持ち、自分は価値ある仕事をしていると思えるか、ということであろう。
もちろん、社会に出てすぐのうちは、自分の身の回りのことで精一杯である。私もそうだった。
17歳で社会に出たときは、とにかく生きていくために働いた。
20代で独立に失敗し、ブリタニカに入ってからは、借金を返すために、毎日必死に目の前の仕事をこなしていった。
しかし今となっては、本気でこの世の中を、人材教育を通して変えていきたいと考えている。
私はある時、日本一のトレーナーではなく、日本一の人材教育コンサルティング会社の社長になろうと決意した。
社員にも謝った。
「僕は日本一のトレーナーになりたいと思っていたが、
日本一の人材教育コンサルティング会社の社長になろうとは思っていなかった。
これからは日本一の人材教育コンサルティング会社の社長を目指して頑張るから、一緒によろしくな」と伝えた。
私は、働く以上は高い志を持って欲しいと思う。
ただし、特に経営者は、その志の高さに見合った努力と実力が必要だ。
そうでないと人がついてこない。
特に創業したばかりの経営者は、社員の10倍働いてやっと認めてもらえる、くらいの気概がなければならない。
経営者というのはそういった面でたいへん厳しい仕事である。しかし、まともな経営をすれば、これほど自由で充実した仕事もないと私は思っている。
人生の醍醐味は、自らの可能性を追求することにある。自分の選択次第で、人生はいかようにも変わっていくからだ。
明日は福岡にて今年最後の『超』達成力セミナーの講師を務めさせていただく。
ぜひ多くの方に良い新年のスタートを切っていただきたい。