今日は終日会議だった。
弊社も20周年を迎えるが、
来期の事業計画策定の最終段階で全社員のモラルサーベイを行った。
自分が考えている社員の意識と、
実際の社員の意識に多少差があって再確認が出来た。
人間はそれぞれの立場で物事を捉え、知覚の世界で全て決定していく。
私自身にも大きな錯覚があった。
親が我が子を思い、いろいろ配慮し、こうもしてやろう、
あれもしてやろうと考えるが、
それは必ずしも子どもの願望に添っていないことが多々あるものだ。
社員も同じかもしれない。
いずれにしても経営者は常に自分の知覚が、
社員の捉えている現実に同じ目線で考えられているかどうか自己評価する必要がある。
ともすると独りよがりになってしまうかもしれない。
私もその過ちを犯すところであった。
冷静に慎重に、そして原則中心に物事の本質を見極めて、意志決定する必要がある。
良い会社、悪い会社は無いが全ては人の知覚が決めるものだ。
ところで昨日、芝公園の図書館の地下ホールでマザーテレサの無料映画を鑑賞したが、
心から感動した。
マザーテレサのご健在のころのドキュメンタリーだが、
当時の献身的な活動内容と2000名にも及ぶシスターの奉仕の姿に涙した。
病気の感染に恐れを感じずに信仰によって、
行き倒れの方やハンセン病の方を介抱する姿は涙せずには鑑賞できなかった。
今の自分がいかに恵まれていて、又、いかに信仰心が不足しているかを反省させられた。
何事も立ち位置が変わると見えるものが変わるものだ。
ところで、弊社の専務と話をしていてジャック・ウェルチ氏(前GEのCEO)の話題になった。
経営者でジャック・ウェルチ氏のことを知らない方はいないと思うが、
若い起業を目指す人の独立や起業の質問にウェルチ氏は明確に答えていたということだ。
「若い人は夢を持ち、独立すれば金も時間も手に入ると考えるが、
独立して最初に失うのは金で、その後に多くの時間を失う。
そして多くの犠牲を払った後であきらめない一握りの人だけが成功を手にする。
常に慎重に考え、しっかりとした周到な準備をしてから独立しなさい。」
という趣旨のアドバイスをしていたという話を聞いて、
確かにこの日本でも平成になって出来た会社の90%近くは倒産しているという
現実を見ると世の中は原則中心に生きていかなければ成功は出来ないことが良くわかる。
弊社も首の皮一枚でもう駄目かと思うことが創業10年で何度かあった。
そこを乗り越え、この10月でありがたいことに、
創業20周年を迎えるのだが、過ぎてしまえば本当に早いものだ。
今日まで多くの方々に支えられてきた。
感謝、感謝の人生である。
さて、これからがいよいよ本当の勝負である。
5年間は真剣勝負だ。
この会社の事業継承もこの5年で決まるといっても良いだろう。
最も会社を発展させられる後継者の人選が会社の未来を決めることになる。
その人材は今日のこの瞬間、会社の為に生きている人間だ。
人生はまさに選択である。
今日も最善を尽くし、明日も最善を尽くす。
社員の皆さんいつもありがとう。
共に共通の夢を実現していこう。
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