昨日は午前中、東京百人会の会長であり、カネボウ薬品の元会長である、私が尊敬する三谷康人さんの日本福音功労賞顕彰式に参加させていただいた。
三谷さんは、慶應義塾大学を卒業されてからカネボウに入社し、子会社の社長、会長を歴任し、67歳まで務め上げられた。
その後、社会に貢献するため、クリスチャンとして、その信仰のもとに、多くの人に対して、世のため人のために生きていくことの大切さをメッセージされ、著書も書かれている。
こうした社会貢献活動が評価され、福音功労賞を受賞された。
私もその顕彰式に参加させていただいたのだが、三谷さんは私の著書「クオリティ・カンパニー」を参加者にプレゼントしてくださった。
はじめは参加者の方も、なぜ三谷さん自身の書籍ではないのかわからなかったようであるが、壇上から牧師の方に対しても経営を学んでほしいと、私と書籍を紹介くださり、皆さん合点がいったようである。私にとっては本当にありがたいことであった。
三谷さんの貢献活動はすでに17年間におよぶ。67歳から17年であるので、今は84歳でいらっしゃる。
今でも現役で世の中に尽くされ、世界にはばたく若い経営者を育てようと、奉仕の人生を歩まれている。
人間というのは、自分のためだけに生きていく人もいれば、自分と家族のために生きる人、仲間のために生きる人、と十人十色である。
もちろん、インサイドアウトの考え方をもとに、身近な人を大切にすることは非常に尊いことである。
しかし、人生の中で、最終的に世のため人のために尽くしている人の姿というのは美しいものだとつくづく思った次第である。
その後オフィスに戻り、SHIPの発表会にも社員とともに参加した。学生の真剣なプレゼンテーションを聞き、思わず涙した。
改めて、27年間やってきてよかったな、ひとつのことを追求してよかったなと感じた。
年齢に関係なく、ひとりひとり、様々な体験をし、様々な苦悩を持っている。
まだ社会に出る前の学生であっても、いじめられた経験や親子の確執で苦しんだ経験といったものをもっていることもある。
これまで人に言えなかったことが、弊社のサマーインターンに出会い、過去を完了し、社会に出るからには世の中を良くしようと志をもってくれていた。
選択理論の提唱者であるウィリアム・グラッサー博士は、「人は過去の産物ではあるが、自ら選択しない限り、決して過去の犠牲者になることはない」と伝えている。
過去の経験があったからこそ、私は日本を良くしたい、そういう志に触れて心から感動した。
そして、その発表を聞き、新卒の社員も、中途の社員も、改めて自分の志を思い起こしてくれたのだろう、会場には一体感のようなものが生まれ、経営者冥利に尽きる思いであった。
夜は、パッションリーダーズの代表理事としても活躍する株式会社ネクシィーズの近藤太香巳さんの誕生日会に出席した。
100人から200人ほど参加されていたが、来場者は30代から40代を中心としており、非常に活気があった。
弊社の受講生も何人もいらっしゃり、私のところにも来てくださり、共に上質な時間を過ごすことができた。
選択理論とアチーブメントテクノロジーを世の中に伝えながら、良い組織をつくる、良い組織を育てるという、価値ある仕事をできていることに心から感謝した一日であった。