今朝の読売新聞に気になる記事があった。
東ドイツ時代(1986年)の女子砲丸投げ選手の話しだ。
現在も当時行ったドーピングの薬物後遺症があるという。
13歳から陸上を始め、エリート養成のスポーツ学校に入り、
国家を挙げてのドーピングの標的になったのは16歳の時。
トレーナーからビタミン剤と一緒に青い錠剤を渡され、
何の薬かは教えられず、毎日飲んでいたという。
錠剤は男性ホルモン製剤で、筋肉がつき体毛が濃くなり
少女が一週間で合計100トンを軽く超える重量を持ち上げるような
過酷な練習にも耐えたという。
薬の影響でうつ状態に陥ったり、攻撃的、破滅的な気持ちになった時も、
何も疑うことなく、その感情をトレーニングにぶつけ、世界的な選手になったという。
しかし、選手引退後、ホルモンのバランスが崩れて長年苦しんでいるということだ。
驚くべきデーターは、旧東独でドーピングを受けていた選手は何と1万人いたということだ。
ベルリン大学教授らが元選手の男女52名を対象に、2006年に行った調査では、
半数以上が14歳以前から薬物投与を受け、その結果48人が骨に重い障害を抱え、
四分の一が癌を発症、20人には自傷か自殺未遂の経験があったということだ。
真の成功は本質的、長期的、客観的視点で考え生きていくことから得られるが、
国家が個人に対して国益の優先でドーピングをさせているという事に憤りを感じた。
国家の前に個人の自由は無くなる。
経営も同じで、目先の損得に走り、結果的に企業の存続が危ぶまれる事態を引き起こす企業が
後を絶たないが愚かなことだ。
社員の幸せを追求する経営を実践していきたい。
国家も国民の幸せを追求する国家であってもらいたい。
北朝鮮では偽札作りを、国家をあげて行っているというドキュメンタリー番組を見たが、
誠に残念なことだ。
自国の利益のためには国際社会の平和や秩序を踏みにじる。
テロや麻薬や偽札作りや拉致事件等、いろいろな事が世界には起こっているが
これも目的や価値観の違いから起こる現象である。
つまり人間というものは自己中心的な存在だということだ。
聖書にあるように義人はいない一人もいない。
みな罪人であるということだ。
自分の至らなさに、いつも打ち砕かれているが、前に向かって誠実に努力して行きたい。
今、現代社会に最も必要なことは “愛” “思いやり” “真心” といった人間尊重の上質教育だ。
世の為、人の為に生きていける良質の日本人を育てていく教育が求められている。
教育によって社会を変えていく。
人材教育コンサルティング事業に意義を感じる今日のニュースだった。
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