現在、私は休暇をとり、
家族とともにウィーンに滞在している。
現場は信頼できる幹部や社員たちに任せているので、
安心して家族との上質な時間を過ごすことができている。
本当に幸せなことだ。
私は17歳の時にフーテンバッグ一つで北海道を出て、東京にやってきた。
最初は知人の紹介で、
履歴書のいらない溶接工見習いとして
キャリアをスタートした。
「成功したい」という気持ちはあったが、
正直、今のような物心両面の豊かな人生をおくれることは想像できていなかった。
では、どうして私は物心両面の豊かさを
手に入れることができたのか。
旅をしながら考え、いくつかの理由に気がついた。
その理由の一つが、「黄金律を実践したこと」だ。
黄金律とは、マタイによる福音書7章12節「何事でも、他の人々からしてほしいと望む通りのことを、他の人々にもそのようにせよ」のことだ。
29歳の時、私はこの黄金律に出会った。
当時の私は世界中に支社をもつ企業で猛烈に働き、
トップセールス・トップマネジャーになっていたが、
どこか満たされない気持ちを感じていた。
そのとき、私の恩師である
夏目志郎先生に誘われて、
キリスト教の伝道大会に参加し
黄金律に出会った。
それから先、私は目先の目標や達成ではなく、
目の前の人に喜んでいただきたいという一心で
「自分にできることは何か」を考え、
実践し続けてきた。
縁ある人の人生の質の向上に貢献するために、
アチーブメント株式会社を創業した。
「絶対にお客様に成果を出していただきたい」と考え、
継続学習いただける会員制度や、
割安で再受講ができる再受講制度を用意した。
「この会社を選んでくれた社員は必ず幸せにしたい」と考え、
社員の仕事を正当に評価する環境や成長できる環境、
業界最高水準の報酬制度をつくった。
「どうすればもっと与えることができるのか」を考え続けた結果、
決してお金では買うことのできない
私は多くの縁ある人との
信頼関係を手に入れることができたのだ。
そして、お客様や社員をはじめ、
多くの方々に支えられて
アチーブメントは今や社員数220名、
売上50億円、経常利益15億円という
組織体に成長した。
幹部も次々と成長し、
経営の一部を担ってもらうことで、
私自身も家族との上質な時間を過ごすことができている。
人は与えた分だけしか豊かになれない。
黄金律を実践し、
縁ある人に貢献する人生を歩めば、
人は誰でも成功の人生を歩むことができる。