人生は良い時もあれば、そうでない時もある。
私も過去を振り返れば、思うようにいかなかったことが多くある。
しかし、結果としてそのすべてを成長の糧としてきた。
そのなかで学んだ成功者の最大の特徴は
「人の力を活用できる力をもっている」ということだ。
では、どうすれば人の力を借りられる人間になれるか。
その答えはシンプルで、まずは相手に尽くすことだ。
損得勘定抜きで尽くしきり「この人のためなら一肌脱ごう」と
思われる信頼関係を構築することだ。
そして誠実であること。
私はこれまで44万人以上の方の研修を担当し
様々なタイプの方とお会いしてきた。
業界を代表する経営者や成功されている方もたくさんいた。
反面、一時的な成功を収めたがやがて衰退してしまう方や
なかなか思うような成果を上げられない方もいた。
能力開発スペシャリストとして、
その方々を観察すると
受けた恩をどれだけ忘れずに返し続けているかどうか、という点に違いがある。
一時的に周囲の力を借りることは、おそらく誰でもできる。
しかし苦しい状況だから、
大変だからといって周囲のやさしさに甘えてはいけない。
支援してくれる人に
その支援以上の見返りを渡しているかどうか。
窮地に追い込まれたときに頼る先は、大概が身内や知人である。
私もそうだった。顧問先の先生や身内にお金を借りたり、
多くの方に頭を下げて支援してもらった。
私はその時に決めたことがある。
それは、この方々に一生恩返ししていこうということ。
いまでもその恩を忘れず、大切な関係を築き続けている。
一番苦しいときに支えてくれた人を忘れない。
当たり前のことであるが、
案外これができている人が少ないのも事実だ。
飲水思源。受けた恩を忘れずに誠実な人生をともに歩んでまいりましょう。