私が長年大切にしてきた「三方良し」の理念経営。
これにこだわり続ける限り、必ず繁栄がもたらされるのは自明の理だ。
なぜなら、顧客も地域社会も味方になってくれるからである。
そして何より、社員にとって待遇や報酬だけにとどまらない
「この組織で働く理由」が明確化するきっかけになる。
その理由を持っている社員は、コミットメントのレベルが段違いだ。
どんな状況でも結果を出そうとし、
逆境であればあるほど、何が何でもというモチベーションが沸き立って、
燃えるように仕事をしていくだろう。
強みや個性は人によって違うが、
全社員がそのような状態で仕事をすることができれば、
自ずとアイディアが生まれ、
そのアイディアが実行に移されるスピードも早く、
業務遂行能力の高い組織ができあがっていく。
全ての原点は「人」だ。
氷山に例えれば、それは沈んでいる大部分と言っても良いかもしれない。
海に浮かぶ部分は見えやすい「やり方や成長・実績」だが、
それを支えている見えにくい海中の大部分こそが「人材の育成への取り組み」だ。
これが何よりの組織を躍進させ発展させ続ける土台なのだ。
激動の時代だからこそ、目に見えやすい「やり方」に翻弄されることなく、
人を育てることへの注力が求められていると私は思う。