良いマネジメントの土台は例外なく「信頼関係」である。

この4月からパワハラ防止法がいよいよ中小企業にも適応されることとなります。

ニュースなどでもハラスメントの話題が度々報道されるように、
世間の注目があつまっているテーマの一つです。

パワハラがなぜ起こるのか。
私は、この問題の根底にあるのは、外的コントロールという、
他者に対して刺激を与えることによって、
自分の思い通りにコントロールしようとする考え方であると思います。

とくにマネジメントにおいて、
メンバーを変えようと外側から刺激を与える
外的コントロールは短期的には確かに効果的に見えることがありますが、
長期的な視点に立つと百害あって一利なしです。

なぜそこまで言うのかと言うと、
外的コントロールがはびこることによって、企業の長期的な繁栄のために
最も大切な「サービスの質」が落ちてしまうのです。

質の高い仕事を追求して、お客様に貢献していくことは
企業のミッションであると言っても過言ではありませんが、
外的コントロールを使ってしまうと、部下は上司に対して「恐れ」を抱き、
「どうしたら怒られずに済むのだろうか」という考え方を持ってしまいます。

つまり、顧客満足ではなく上司の顔色を見るようになり、
仕事の質は二の次になってしまうのです。

さらに、上司がメンバーを「変えよう」と接すれば接するほど
上司と部下の間には
疑いや恐れ、不信不満といった感情がはびこり、
お互いに協力しあっていこうという信頼関係が失われます。

組織に属する人たちがお互いにない強みを差し出し合って、
お互いの弱みを無意味なものにできるという、
チームの最大のメリットが失われてしまうのです。

部下を大切にしないがために、部下の心を掴むことが出来ず、
どんどん人が離れていくことでしょう。

より良い環境が見つかる優秀な人ほど早く去っていき、
結果的にサービスの質を担保できず、衰退していってしまうのです。

ぜひ外的コントロールの発想を撤廃し、
「内発的動機づけ」に基づく経営・マネジメントに力を入れていきましょう。

34年間追求し続けてきた「人軸経営」の真髄を120分に凝縮してお伝えします。

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