経営者は日頃から自社組織の全体最適を追求しています。
私自身も、経常利益20%を意識しながら、ローコストオペレーションで収入・支出のバランスを考え、「満足したお客様こそが最大の協力者になってくださる」という信念で、お客様の立場に立った意思決定を日々してきました。
様々な問題が起こるのが経営というものです。
社内でも問題が起こるでしょうし、社外の環境変化もあるでしょう。
コロナだってそうです。様々なことが発生します。
しかし、様々な状況がある中で、本質的・長期的・客観的に何が正しいのか、原理原則に即した意思決定をしてきた人生だと、振り返っています。
私が社員教育において重視しているのも、この判断基準です。
私自身がこれまで下してきた意思決定を忠実に学び、同じクオリティで判断できることを求めます。
なぜなら、この判断基準が会社の未来を決定するからです。
では、どうすれば適切な判断基準を醸成できるのか。
私が考えるに、ある判断が必要になった際には、未来に対して具体的なイメージを描いた上で最終的に意思決定するわけです。
・素直な心を持っている人
・自社の理念・ビジョンをしっかりと認識できている人
・自社の事業計画を深いレベルでしっかりと認識できている人
・物事の優先順位を明確に理解できている人
そういったブレない人材が、適切な判断基準をもてるのです。
そして、判断基準が正しいかどうか見分ける指標となる問いかけが、
「もし自分と同じ人間ばかりだとしたら、この組織は一体どうなるだろうか?」
ということです。
私自身は、若い頃、常に自分にこう問いかけて「この組織は大発展する」と思える人材でした。
今もそれは変わりません。
いま、コロナをはじめ様々な状況がある中で、ぜひ多くの経営者には、素直な心を持ち、自社の理念をはじめとした経営思想・計画を明確に認識し、その上で本質的・長期的・客観的に、自社組織の全体最適を考えて判断する力を磨いてもらいたいと思います。