成果を出す根本にある「感謝の心」

いま若い社員が、社内記録を塗り替えるような挑戦を続けています。
彼のシェアを聞いて、「時を超えたライバル」という言葉、そして自分の若き日を思い出しました。

私が若い頃、他の人と何が違ったかと言うとたった一つ、「フォーカス」です。
仕事の時は仕事に集中しました。
それも、普通ではない集中力だったと思います。
必ず成果を出す。したいことをしない。
求められている基準、自分に与えられた役割、最も期待されていることについて考え、そこに自分の「時間」という命を使ってきました。

いま66歳になってつくづく思うことは、
鉄工所の工員からスタートした人生ですけれども、
家族を守り、社員を守り、お客様との約束を守り、
お取引先や協力会社、縁がある人に対して誠実を尽くして生きてきた人生でした。

その根っこにあるものは何かというと「感謝の心」。
意図的に、人に対して感謝をし尽くすことでした。

世の中というのは、他の人の力を活用できる人間が伸びていきます。
自分1人で出来ることは限られているんです。

どうしたら、自分よりも優秀な人がひと肌もふた肌も脱いでくれるのか。
それにはまず一生懸命相手に尽くすことです。
自分のために一生懸命尽くしてくれる人に、人は動かされます。
それが指導力、影響力です。

もし将来的に人の上に立ちたいと思うのであれば、まず徹底的に人に尽くすことを覚えることです。
やってもらって当たり前ではないんです。どんなことにも感謝。
「ありがとうございます」「ありがとうございます」これを口癖にすること。

実は感謝は言葉だけではなくて、態度、振る舞い、あらゆる表現に出ます。
そしてそれは組織の文化・風土をつくります。
先日立ち寄ったラーメン屋さんでのことです。

ラーメン激戦区というエリアで、一番のお店を紹介してもらったので食べに行ってみました。
昭和四年創業のお店でしたが、店員全員が「ありがとうございます」と声をかけてくれました。
味の良さはもちろんなんだけれど、やはりスタッフ全員が本当に「ありがとうございます」という心を持って働いている。
「旨いものを食わしてやってる」ではなくて、「食べに来てくださって本当にありがとうございます」って。
これがこの店の長年の文化なんだろうなと思いました。

どんなこと、どんな人にも感謝をし尽くし、それを言葉や態度で表現すること。
これが人間関係の根本・土台です。

自分の限界に挑戦し、自分一人では到達しえない領域を目指したときに、自分に力を貸してくださる他の人々の存在に思い至ります。
そこで初めて他の人々、自身の環境への「感謝の心」が芽生えます。
失敗や挫折を恐れ、挑戦しない人もいますが、挑戦した人しか見ることのできない景色があります。
私は36歳から45歳までを挑戦の段階と決め、人間としての拡張に取り組みました。
人生は一度きりです。本ブログをお読みの多くの方にも、納得のいく挑戦を期待しています。

34年間追求し続けてきた「人軸経営」の真髄を120分に凝縮してお伝えします。

34年間追求し続けてきた「人軸経営」の真髄を120分に凝縮してお伝えします。

中小企業経営者のための
高収益企業を実現する
2つのポイント

売上56億円、経常利益18億円、従業員200名の企業体を実現した経営手法を2つのポイントから解説します。

TOP