先日の全体会議では、昔アチーブメントが経営危機に陥った時に助けていただいた勝山会長から教わった話を分かち合った。
大成互助センターの勝山会長には1994年ごろ、倒産の危機を救っていただいた。
弊社にとって恩人である。
勿論、そのお金は約束通り完済し、今もこうして良いお付き合いを
させていただいているが、当時はかなり厳しかった。
人は良い時ほど次の備えをすべきで、
決して傲慢になってはいけないと伺った。
私もそのとおりだと思う。
勝山会長によると、人生で肝に銘じなければならないことは下記の3つということである。
1) 本業に専念すること
2) 嘘をつかないこと
3) 奢らないこと
第一に本業に専念すること。
一番確実なのは、自分の本業の成長に力を入れ、大きな成長ではなく、年輪経営で毎年着実な成長を目指すことだそうだ。
毎年5%成長を着実に目指していくぐらいで良いとおっしゃっていた。創業85年の実績に裏付けられたアドバイスである。
第二番目は嘘をつかないこと。
私にお金を貸してくださった理由は、「私が嘘をつかなかった」からだそうだ。
その方によると、嘘をつく理由は、虚栄心からくるという。つまり、自分をよく見せたいと思って嘘をついてしまう。
そして、小さな嘘をつくことに慣れてしまうと、そのうちに大きな嘘をついても平気になってしまう。
出来ないことがあるのは当然で、それを素直に認め、相談するのが誠実さである。
第三に奢らないこと。
自分の器をわきまえること。
投資をしてはいけないわけではないが、自分の利益のために会社のお金から投資をすると、
自然と額が大きくなり、失敗した時に取り返しがつかなくなってしまうし、社員も巻き込んでしまうことになる。
だからこそ、自分のための投資は自分のお金から行い、会社のお金には手をつけない。
この区別をはっきりとさせておくことが重要である。
分を弁えて、自分のコントロールできることに責任を持って取り組むことが大切であるということだ。
先ほども述べたように、勝山会長の会社は今年で創業85周年だそうだ。
アチーブメントは今年で25周年、会社としても60年も先輩である。
アチーブメントが85周年を迎える頃には、
何度かの世代交代を繰り返しているはずだ。
これまでも私なりに誠実さを貫き、こうして経営を続けることができたと思っているが、
毎週のメッセージは、社員にも私の考え方、経営手法を受け継いでもらいたい一心で
伝えている。
次の代、その次の代になっても、
ご縁のあった全ての人を大切にすることを
忘れずに発展し続けて欲しいと願っている。
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