昨日は、朝からいくつかの会議をこなし、
午後、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の
審査委員会の打ち合わせの為に日刊工業新聞社に出向いた。
坂本光司先生を中心に、第二回目の審査項目についての話し込みが行われた。
日本の社会をより良くしていくためには、
理念経営に取り組む企業を一社でも多く社会に創り出していき、
"世の為、人の為になる健全な会社を表彰しよう"という動きに、
私も審査委員の末席として貢献していきたい。
その会合の後、夜は友人の株式会社フォーバル
代表取締役会長大久保秀夫氏と会食を共に
させていただいた。
大久保さんは、グループ企業23社中3社を上場させた、
まさに、伝説の企業家といえる素晴らしい実業人である。
この会食を通して改めて思ったことだが、
大久保さんは本当に素晴らしい人だと思う。
弊社の受講生でもある森さんの紹介をきっかけに大久保さんとのご縁をいただいた。
「意気投合」という言葉があるが、
これほど価値観が一致する人と出会うということは、
おそらく人生においてもそんなに無いのではないかと思えるほど
共鳴共感を覚える方である。
昨日は、人、企業、そして、社会貢献の"真の在り方"について
意見を交換し、楽しい語らいのひと時をもつことができた。
日本の社会を変えるためには、
良い経営者を社会に輩出しなければならない。
その為には、200万社の企業の中の15%である30万人の経営者に良質な情報を伝え、
この社会をより良くしていく、という目的で意気投合した。
この語らいを通じても、改めて大久保会長の一言一言には、
実績に裏付けられた言葉の力があると思った。
実は、私は人と話をするときによくメモを取る癖がある。
いつでもどこでもメモを出して、人の言った言葉を一言も
聞き漏らさないよう書きとめ、あとで何度もそのメモを見直し、
自分自身の血肉にしていくということを30年間続けてきた。
これは私流の、教えを血肉とする学習方法であるわけだが、
大久保さんは非常に素晴らしい独自の学習方法をおもちでいらっしゃった。
私とは逆で、メモは取らず、人が言うことをその場で集中して聞き、
家に帰ってから、相手が言った大切な事をノートに書きとめるということを
繰り返しているそうなのである。
そして、なんと今では200冊以上の大学ノートに
そのメモが書き留められているということである。
これは、すごいことである。
この方法が、ご自身の記憶力を促進させ、また、
話した相手のことを繰り返し頭に思い浮かべることによって、
相手のことを更に深く理解できるようになるということだそうだ。
このお話から、大久保秀夫流の人との付き合い方というものも学ばせていただいた。
それ以外では、私たち人間が何のために生まれてきたのか、や
人生の本質とは何かという話題について話し込んだ。
色々な意見を交わし、最終的には、
「人は、人との比較などではなく、自分がこの世に生を受け、
本当に生まれてきてよかったと心の底から納得のいく人生を送ること。」
そして、
「多くの方にありがとうといってもらえる、存在感のある人生を追求していく」
ことではないだろうかという話になった。
目先の損得の人生ではなく本当に何を大切にすると良いのか?
何が大切なのか?
本質追求の人生を生きる為には
そこが大切なポイントだと捉えた次第である。
今回の大久保さんとの話を通してこういう言葉が生まれた
『本物とは、本気で本質を追求している人間である。』
まさに、大久保秀夫さんは本物の人間だ。
大久保さんと私は同じ年であるが、
大久保さんに対して心から敬意を抱いた次第である。
今回、大久保さんの
という本をアチーブメント出版から出版することができた。
実は、昨日ちょうどこの本が刷りあがり、
この本はまさに二人の友情から生まれた子どもような存在だねという話で盛り上がったが、この『在り方』という本には、私自身も大切にしていることが、数多く本書で表現されている。
是非、一人でも多くの経営者の皆様に読んでいただきたい。
力強く推薦させていただく一冊である。
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