大阪研修「頂点への道」講座開催


画像 116.jpg木曜から、第515期戦略的目標達成プログラム
大阪にて開催されている。
今回は222名の方が参加してくださり、初日から皆さんと一体となる素晴らしいスタートを切ることができた。

皆さん、真剣に課題に取り組んでくださり、
昨晩も遅くまで宿題をやっていてくださったことと思う。
皆さんのその学ぶ姿勢と、心意気の高さに毎度のことながら感銘を受ける。

私は、このコースやコンサルティングを通じて、
お客様を変えようとは1%も思っていない。
そもそも、人が人を変えることはできないということは重々承知しているし、
そのような驕った気持ちは外的コントロール的な発想である。

人間というものは自己を中心において、自分の視点で周りを見てしまう。
周りの人間を強引に変え、自分に合わさせる。
無意識にそうしてしまう、それが私たち人の「性」なのではないだろうか。

実は私も、人の言うことなんかに耳を貸さない、
まったくの自己中心的な歩みをしていた時代があった。
昔の私は驕っていた。
『自分でできる。一人でできる。誰の力も借りなくて良い。』
 
そのように信じて自分の正しさだけを主張し、日々歩んでいた。
 
もう昔の話だが、若い頃に立ち上げた会社の経営が
立ち行かなくなり、当時の私は変わっていった。
 
美味しいものも食べられず、好きな服も着られず、暖かい部屋にも寝られず、
『やっと貧しい幼少時代から抜け出したと思ったらまたこれだ・・・』
そう思うと、とても悲しくなった。
 
しかし、その経験で心が砕かれたと同時に、
この世の中で「自分には価値がある」と思えること、
つまり自己承認、自己重要感の必要性を心底感じた。

それから私は変わった。
この経験が、私の目を開かせてくれた。
最初は、負けん気根性だったかもしれないが、
確実に私は変わっていった。

世の中にはいろんな人がいる。
本当に「現状のままでいい」と思っている人はそれでいいだろう。
しかし、「変わりたい」と思っている人は、
どんな人、どんな環境であっても人は変われる。
そう私は考えている。

私が法政大学大学院客員教授になったと母に報告した時、
「あんた本当に仁志かい?」と母から言われた。

何でも人のせいにして、自己中心的に歩んでいた私が変わることができたのも、
あのどん底を味わった体験、そしてその後の学びのおかげであると確信している。
これも、「万事は益となる」という言葉そのものである。

これまでのすべてのことに感謝し、
今日の研修に最善を尽くそう。



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