先日、社員へ伝えたこと


弊社はこの10月で24期目を迎えた。
創業してからの23年を振り返ると、
「ありがとう」 この感謝の一言に尽きる。
創業23年という事は、23歳の人と同じ年になるわけであるが
私は、親がわが子を育てるように、この会社を育ててきた。
 
風邪を引けば看病をし、ともかく自分の会社を守るために、一生懸命働いた。
子どもの悪口を言われれば、親は絶対に怒ると思うが、
私も、会社の悪口を言う人に対しては、
どういう根拠で悪口を言うのかと、決して妥協しない対応をしてきた。
そして、社員がクレームをいただいた時は、親と同じ気持ちで真摯に対処した。
ここまで一生懸命経営してきた目的はたった一つ
"縁ある人と共に物心共に豊かな人生を実現するということと、いじめ差別のない明るい社会を実現したい"
という、ただそれだけの思いだ。
 
今まで、セミナーの中でも、
人の幸せや成功の中に、自らの幸せや成功を見出す事が、
"幸せと成功の秘訣" であると伝えてきた。
 
この "幸せ" いわゆる快適感情は、人によって違いはあると思う。
 
私の場合は、日々の事業活動そのものが、自分のやりたい事であり、
私の生きる目的そのものに向かっているため、
お陰さまで常に快適感情に満たされている。
 
私が日々行っている事は、
人生の質の向上に役立つ生き方を学び、実行し、習慣化しているだけである。
そして、そうした毎日を積み上げていく中で、
志を共にする素晴らしい社員が増え、来年の4月には、また29名の新入社員が入社してくる予定である。
経営者というのは、親と一緒である。
 
親がしっかりしていれば、家族は守られる。
それと全く同じで、経営者がしっかりとしていれば、絶対社員は守られるわけである。
 
ただその中で社員一人一人自主自立の精神を大切にし、自分の役割は果たしてもらう。
 
誰しもが家庭の中で、自分の役割を果たすようにと言われて育って来たと思うが、会社も全く同じである。
例えば、「風呂掃除はお前の仕事だよ」とか、「今日は、新聞を持ってくる当番だよ」とか、
皆、それなりの役割を与えられ、その役割を果たしてきたと思う。
そしてそれが、"訓練"でありそれぞれが役割を果たすことによって家庭も成り立っていると考える。
 
企業もそれぞれのキャリアの積み重ねと共に、マインド・ノウハウ・スキルの3つを総合的に高めてゆき、各々が属する組織の中で、自分の役割をきちんと果たしていける人間になっていくが大切である。
そうして自分の役割を果たしながら、素晴らしい仲間と共に、
共通の目的に向かって生きている事そのものが幸福な状態ではないだろうか。
 
"幸せ"とは、どこか遠いところにあるものではなく、
すぐ私たちの身近にある。
 
そしてこれは、夫婦関係や、親子関係にも言える事だ。
 
何も、特別なものはなく、当たり前の事を、当たり前に、誠実に、
お互い約束を守りながら、粛々と日々の事に感謝しながら、
自分の役割を果たす。
これが人生ではないだろうか。

また、経営とは、未来永劫に渡って、安心して働ける会社、決して潰れない会社を作り上げていく事だとも考える。
 
私は、今まで、未来に対して布石を打つため、色々と手を打って来た。
経営者の仕事は、未来を切り開く仕事である。
 
社員と同じ目線ではなく、半歩先、一歩先、ニ歩先の事を考えながら、
いつも未来に対して、リスクマネジメントをしながら、次の商品はどうしたら良いだろうかと考え、会社のあるべき姿や、目指すべきものとしての目標を設定し、
逆算をし、クオリティを追求して、無借金経営を真剣に追求し、舵取りをしてきた。

私は、代表者として責任を全うし続け、私を超える人財が現れれば、いつかはこの会社をその人財に託し経営の第一線から身を引くことになるだろう。
 
しかし、その最後の最後の最後の一日まで、
今と同じ心でずっと、当たり前の事を特別に、熱心に、しかも徹底的にやり続け、
自分に与えられた役割を粛々と果たしたいと考えている。
 
各自自らの役割を追求し、一流の人財になってもらいたい。
社員の成長の先に弊社の明るい未来が切り開かれている。
 
成功は成長の果実である。
 


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