辛く悲しい出来事

F3チーム ACHIEVEMENT by KCMGの監督であり、
F3協会のマーケティングアドバイザーの
織田一彦様が、8月30日(月)の午前6時45分頃、
交通事故により、52歳でその人生の幕を閉じた。
織田さんは、弊社の『頂点への道』スタンダードコースの受講生でもあり、
また、私の大切な友人でもあった。

事故が起きた当日、自宅に駆け付けた。
織田さんの亡骸を前にし、「人間の死」という現実に直面し、
深く考えるものがあった。

人生とは、まさに生まれてから死ぬまでの時間の総和だが、
52年間という、織田さんの人生は、
自分なりに”夢を追い求め、悔いのない、
中身の濃い一生を生き抜いた”と、私は友人として信じている。


織田さんのモータースポーツに懸ける純粋な思い、
若い人を育てようとする純粋な思い、
日本のレース界を変えていきたいという純粋な思い、
もっと若い人に夢を与え、
もっと若い人が活躍出来るフィールドを
提供しなければならないという純粋な思い。

その純粋な思いに動かされ、
今年、アチーブメント全日本F3選手権のメインスポンサーを務めさせていただいた。


織田さんがいなければ、
2008年、弊社がF1のチームウィリアムズのスポンサーになる機会もなかった。
F3の世界で、チームの冠スポンサーになる事もなかった。
ACHIEVEMENT by KCMGとして、
実際に自分でチームを持って活動をする事もなかった。

また、スポンサー活動を通して、
佐藤琢磨さんとも出会い、
彼のパーソナルスポンサーになる事もなかった。


人生は、まさに出会いである。そして、いつかは別れが待っている。

昨日、通夜に参列し、まだ小さな4歳と1歳の
二人のお子様の事を思い、涙が込み上げてきた。


私も、いつかは人生の幕を閉じる日を迎える事だろう。
それがいつかは、誰にも分からない。

その最後の最後の最後の瞬間まで、
自分の目的と目標に向かって最善を尽くし、
悔いなき人生をまっとうしていきたいと思っている。

友であり、モータースポーツ界に大きな貢献の足跡を残した、
織田さんの事を想い、筆を置くことにする。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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