組織における役割ということについて社員に伝えたこと
私が最近社員に特に重視して伝えていることは、
今自分が所属している部署の中で、与えられている仕事を極めるということだ。
自分に与えられている仕事をやり遂げることへの強いこだわりを持ち、
自分の仕事を願望の中心に入れることが職業人として成功する条件である。
心からその仕事が好きになり、職務にあたれるのが理想だが、
なかなか好きになるには時間がかかる時もあるのが現実であろう。
それでも組織の一員としての自覚を持ち、職務責任を果たすことが重要だ。
ある意味で、仕事が好きではないと感じたときには、
職業人として責任ある仕事を与えられていることに対して、組織に対する誠実さを試されている時期だと思ってよいだろう。
葛藤が起きるというのは、個人的願望が上回るのか、
それとも役割に対しての責任感が上回るのかが試されている。
そして、責任を果たせる人財をどの組織も求めている。
葛藤が起きたならば、このような視点で考えてみると良いだろう。
・業種の選び方を間違えていないか。
・企業文化と自分の価値観が合っていないのではないだろうか?
・会社が目指している将来が、自分が目指す方向性と一致しているか。
もしそこに疑問がないのであれば、
会社の役員と人事を信頼し、自分に与えられた仕事に対しては、
全面的にコミットして、その役割を果たそうと、全社員が思えた時、会社は最強の組織になる。
だからこそ、弊社では、中途半端でFor me(利己的)で能力がある人よりも
For you(利他的)で仲間を大切にできる人を大切にしている。
なぜならば、利他的な人のほうが、
仲間のために職務責任を果たすことができるからだ。
人には「良い人」「悪い人」はいない。
この世の中にはいろんな人がいるが、全ての人は良い人だ。
ただ、誰と一緒に仕事をしたいか。
どんな仕事をしたいか。
どのように仕事をしたいか、といったことがあるだけだ。
そういったことを考える時に、まずは個人、自分を尊重しなくてはならない。
しかし、それ以上に職務責任を大切にしなければ組織は成り立たない。
一人ひとりが役割に徹しなくてはならないのだ。
私自身、父として、子どもとして、夫として、職業人として、
というように、自分の役割を常に意識している。
そして、「役割に生きるということは、私にとってとても幸せなこと」だ。
「役割を果たしている」と自分で認めることは、自己イメージも上がる。
自分という人間は、どのような役割を与えられているのか。
その役割に生きている時、私は守られているように感じる。
誠実という言葉を使わなくても、
役割に生きるということ自体が誠実の証明なのではないだろうか。
アチーブメントが目指すのは世界最高峰の人材教育コンサルティング会社だ。
それぞれが役割を果たす中で、この夢は必ず実現できると考えている。
多くの役割を与えられ、その役割を全うできる日々に、心より感謝している。
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