昨日は私が世話役を務める一麦会の夜の会合があり、
リクルートワークス研究所 所長の大久保幸夫氏の話を聞いた。
テーマは「若年人材をブレイク・スルーさせるために」である。
講義の内容も素晴らしかったが、
懇親会で隣の席でじっくりお話をさせていただいた中で、学ぶべきものが多々あった。
まず、コミュニケーションは、長い時間かけて積み上げられる能力であるということだ。
そして、特に小学校時代に親友と呼べる人が出来たかどうかということが、成人してからのコミュニケーション能力に大きく関係があり、小学校時代に一番”親和力”が形成されているというデーターは興味深かった。
また、子どもの学力と親の所得や親の学歴の高さは深く関わっていて、経済力があればあるほど教育熱心であるというデーターが示された。
確かに、一般的に考えて親の教育レベルは子どもへの教育に対する熱意や期待値に反映すると思う。
また、若い人は承認を求めるという話は私も同感である。
すなわち、褒められたいという自己重要感や自己承認が得られる組織や上司の下で働きたいと若い人は考えているということである。
当然のことである。
夫婦でも、親子でも、職場の人間関係でも、自分の遺伝子を満たしてくれる人と共に生きていければ幸いである。
人の持つ承認欲求や成長願望を満たせる存在になろう。
そして、思考力を高めるには200字レポートを若い人に書かせると良いと勧められた。
200字でまとめることは、論理的思考を形成させることに役立つということだ。
また、思考力を高めていくためには、常に職場で「なぜ あなたはそう思うの?」
「それはどうして?」と問いかけることが大切で、何を考えていてどこでつまずいているのかを把握し、若い人の問題解決能力を側面からサポートすることが若手を育てる秘訣であるということだ。
そのためにも
1)「何故?」と問いかける
2)話は最後まで聞く ということを実行することである。
また、ワークライフ・バランスは一人前になってから、独身で35歳までは仕事で自分を創ることだ。
20代にワークライフ・バランスはいらないという考え方はリクルートの企業文化を感じ、流石だと思った。
そして、ゼネラリストというものを最初から考えるのではなく、真のスペシャリストになってからゼネラリストへの道があるというお話しはその通りだと思った。
私も若い時はセールス分野のスペシャリストであったし、今も人財教育のスペシャリストであると思っている。
その延長線上に組織者としてのゼネラリストの仕事があった。
自分がブレイク・スルー(突破体験)していない分野の仕事で人を指導することはできないものだ。
まったく同感だ。
最後に能力を開発し高めていくには時間がかかるが、意欲を高めるのはすぐにでも出来る。
職場の環境を整備し、承認欲求や成長願望を満たせる組織運営をしていくことが今すぐに取り組めることであるということだ。
そして、大久保氏がおっしゃった「人づくりとは自分よりも優秀な人をつくる事である」という言葉は深い言葉だ。
昨日は、心躍る一流の人物と交流できた。
紹介してくれた木俣参議院議員には感謝である。
今日も432回新・「頂点への道」
スタンダードコースに150名の方が
参加くださっている。
最善のメッセージをしていこう。
日々感謝の毎日だ。
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