私は今、セルフ・カウンセリングに関する本を執筆中だ。
カウンセリングはご存知のように、他の人が精神的に不健康な状態にいて、
自らの力だけではその状態から脱却できなくなった時に、
セラピストやカウンセラーがカウセリングノウハウやカウンセリング技術を用いて
クライアントを精神的に健康で健全な状態に戻る手助けをすることである。
セルフ・カウンセリングは自らの自助能力を高めることにより、
心身ともに充実した人生を送るための技術のことである。
思考と行為のコントロールの仕方について書いている。
約30年に亘って対人関係の仕事をしてきたが、精神的に不健康な状態の人の共通項は
1)人を赦せない
2)自分を赦せない
3)自分の欠点に意識が集中している
4)完全主義の罠にはまって自分に外的コントロールを使う習慣がある
5)責任をとろうとせずに、他人のせいにする
6)虚の世界に生きている 実の世界から乖離した生き方をしている
7)日々の生活習慣が怠惰である
などがあげられるが、より良い人生を生きていこうと思えば、まず無条件で他人を赦し、
悪意、恨み、憎しみ、のような悪感情の源をきれいさっぱり捨て去ることである。
そして、自分自身に対しても寛大におおらかに接して、決して過去の過ちや
自分の愚かさを責めないことである。
所詮人間は愚かで不完全な存在だ。
自分の弱さや無力さを受け入れることである。
自分に対する批判はこの世で一番たちの悪い批判である。
生涯自分とは付き合わなければならない。
鏡の前の自分を赦し受け入れ温かく接すること、これに尽きる。
そして自分の長所に目を向けることである。
誰にでも欠点はある。
これは100%断言できる。
欠点の無い人がいたら連れて来てもらいたい。
懸賞金を出させてもらう。
そんな人は存在しない。
もし自分に欠点はないと考える人間がいたらその考え方自体が欠点である。
私は自慢ではないが欠点の塊だ。
ただ、私はそれを自覚し、それ以上に自分の長所を伸ばしているだけである。
それと、欠点をサポートしてくれる人を大切にすることだ。
私の場合パートナーである家内や多くの会社幹部が私の欠点をカバーしてくれている。
そのことに心から感謝して、周りのパワーパートナーの恩に報いようと頑張っていることが
私の長所の一つになっていると思う。
とにかく長所伸展法を用いて自分にも他人にも温かく寛大に接することが幸福の鍵だ。
そして、最後はより良い生活習慣を確立しよう。
これが一番難しい。
なぜなら人間は怠惰な存在だからだ。
訓練しないと楽な方へ自然に流れていく。
快感や快適感情を求めて生きているのがわれわれの姿だ。
ゆえに願望を明確にし、目標を設定し、行動計画を立て、自分の願望に正直に生きていけば
必ず良い人生を生きていける。
私は自然体に生きている。
自然体に生きていこう。
そうすれば心も体もベストコンデションになる。
今日一日出来ることに焦点を合わせ、自分に正直に自然体でゆったり
そしてベストを尽くしていきていこう。
私たちに出来ることは、”今日という日をよりよく生きることだけ”である。
皆さんの幸せを祈ります。
今日もこれから午前9時から午後7時までの研修を担当させていただく。
さあ、アクション、スタートだ。
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