台北のガイドから面白い話を聞いた。
昨日行った台北で最も有名な小籠包の繁盛店、
ディンタイフォンは30数年前、食料品の油屋で倒産し、
最初は店先で細々と当代の祖父が小籠包を食繋ぐ為に売っていたということだ。
ある日、当時のアジア航空の台北支社長が偶然に夕方立ち寄り、
5個程持ち帰り食べたところこれは美味しいと感動した。
そのころ、台湾と日本の国交が盛んになる時期で、
日本に台湾を売り込んでいた背景があり、
タイミングよくこのアジア航空の支社長が雑誌や旅行社に食べ歩きツアーの目玉にディンタイフォンを紹介した。
そして食べた人の感動が口コミとなり、
あれよあれよという間に人気が出て、評判が日本から海外に展開し、
ニューヨークタイムスの世界の10大レストランに選ばれたことから一躍注目の的になり、
その後も驕らず一流の味と接客を保ち、今日の成功を手にしたという話である。
まさに感動秘話である。
ディンタイフォンの小籠包は確かに美味しい。
その上、接客も素晴らしい。
一流の店だ。
友人の藤重太氏が台湾に行ったら小籠包を是非食べてみてください
といわれたので行ってみたが、これは味プラス良い感動物語を心で頂いて帰ってきた。
何事も肯定的に捉える力とあきらめない信念、
そして人を大切にすることが人生の道を切り開くということだ。
人生の成功は、前から引っ張る人と後ろから押してくれる人がいて手に出来るものだ。
もしアジア航空の支社長との出逢いがなければ今日がなかったかも知れないが、
そのチャンスは待っていても訪れなかったと思う。
店先でチャンスをものに出来たその積極的な姿勢が素晴らしいと思う。
チャンスはピンチの顔をして訪れる。
心に残る良い話だ。
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