伝達力の本質にあるものはどうしても伝えたいという強い思いである。
この強い思いを信念という。
信念とは繰り返し、繰り返し、潜在意識に届くぐらい打ち込まれた考え方の力であり、成功者といわれている人間は例外なく100%この信念の持ち主である。
私にも信念がある。
人は誰でも成功できる権利を有しているということに対する信念である。
更に自分の人生の選択を変えれば誰でも良い人生に入れるという信念である。
過去と他人は変えられない、しかし自分と未来は変えられるという信念である。
私は父親養子、母親養女という両親の元に生まれた。父親はほとんど家にはいなかった。
3歳で両親が離婚、父方に引き取られ父はまもなく再婚、幼少時代から色々な体験をさせていただいたが、悲しみも、悔しさも、寂しさも、辛さも全て私という人間を創り上げるために必要なことであったと今では全ての出来事に感謝している。
私は子どものころから必死で生き抜いてきたような気がする。
貧しさから、新聞配達やいろんなアルバイトも子どものころから体験してきたが、色々な痛みや悲しみを経験していく中で、私はいつしか自己中心的な人間になっていった。
自己防衛的な性格で攻撃的な側面も持っていて自分ではそうは思っていなかったけど、結果的に不誠実な人間だったと思う。
若かりし頃、恋愛、仕事などで沢山の失敗や挫折を繰り返し、29歳でバイブルと出会い愛の本質が分かった。
そこから人生が変えられた。
変えられたという表現を使うのは、自分の努力だけで今の人生は決して創り上げることは出来なかったと思えるからである。
目には見えないが、神様が私の子どものころの悲しみや辛さを深いところで知っていてくださり、大人になったらその経験を活かせる仕事を与えてくださったと信じている。
人間は不完全で死ぬまで自己中心的である。
人間の本質はなかなか変わるものではない。
ただ、バイブルとの出会いで自己愛が分かり、隣人のことも心から愛せるようになれたのだと考えている。
今、私はいくつかの会社の代表取締役社長という役割と能力開発コンサルタントというプロ職業人としての役割を担い、それ以外にも特定非営利法人の役員や色々な団体の役員を任されるようになった。
十代で社会に出た私には何にもなかったし、あらゆる面で貧しい人間であった。
しかし、今は自分でも信じられないほどの豊かさと心の平安を得ている。感謝である。
目に見えない神様に感謝している。
自己犠牲の精神で私を支えてきてくれた妻に感謝している。
そして出来の悪い社長を20年近く支えてきてくれた大切な社員に心から感謝している、そして20年間私たちを支えてくださった何十万人というお客様に感謝している。
今、私は感謝の心に満たされている。
腹がすいて、パンの耳をパン屋さんからもらって食べていた子どものころがあるから、全てのことに感謝できるのだと思える。
子どものころの逆境と、今の順境のギャップが感謝の心を作り出しているのだろう。
「若いときの苦労は買ってでもしろ」と言われるが確かに人間は体験や経験の中で成長していく存在である。
昨日は一泊三日の「戦略的目標達成プログラム 頂点への道 ピークパフォーマンスコース研修」の最終日だった。
私の目の前で、目標達成能力に関する伝達力を体得し、自分に縁ある人を豊かにしていこうという多くの受講生が真剣に本気のプレゼンティーションを行っていた。
一回のプレゼンティーションは人生の縮図である、伝達力は人間力、指導力である。
これからも一人でも多くの方に選択理論を広め、目標達成の技術の習得を伝え、日本の社会を物心共に豊かな社会にしていきたいと心から思っている。
国民一人ひとりが、自立し自己責任に基づいて行動し、一人ひとりの価値を100倍にしていければ国は必ず豊かになる。
国を豊かにするためには、国民一人ひとりを豊かに出来る仕組みと教育が不可欠である。
今まで何千冊という書籍を読み、様々な職業や経験を通して人間の自己実現への道を研究してきた。
成功に至る唯一の道は黄金律の実践である。
「何事も人々からして欲しいと思うことを他の人々にもそのとおりにしてあげること」
自分が豊かになりたければ周りの人を豊かにすること。
自分が成功したければ周りを成功させること。これ以外に道は無い。
「人々の幸せや成功の中に自分の成功や幸せを見出すことが成功の秘訣である」ということである。
良質の情報との出会いは人生を根本から変えることがある。
成功の伝達力を体得し、周囲の方を物心共に豊かな人生に導こう。
そこに物心共に豊かな人生の実現がある。
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